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2017.12.18

2017年 感動の日本美術 ベスト10!(2)

Img     喜多川歌麿の‘吉原の花’(1791~92年 ワズワース・アセーニアム美)

Img_0001          英一蝶の‘涅槃図’(1713年 ボストン美)

Img_0004     陳容の‘九龍図’(部分 南宋時代 1244年ボストン美)

Img_0003          ‘九龍図’(部分)

日本美術関連の展覧会を1年を通してふりかえってみると、毎年々数は少ないが長年追っかけていた名品との遭遇がある。それが今年は例年以上に多かった。しかも、屏風、浮世絵、彫刻、工芸といろんなジャンルにわたるという運の良さ。ミューズに感謝の気持ちをこめてお歳暮を贈っておいた。

夏にドライブを兼ねてクルマで出かけた箱根の岡田美(7/28~10/29)で心が踊る浮世絵と対面した。存在を知ってからみたくてしょうがなかった喜多川歌麿(1753~1806)の‘吉原の花’、この肉筆画を所蔵しているのはアメリカのワズワース・アセーニアム美(コネチカット州ハートフォード)。

千葉市美で行われた歌麿展に一度里帰りしているので、再来日は無理だろうなと思っていた。ところが、突然いい風が吹いてきた。2012年日本で発見された‘雪月花’のひとつ‘深川の雪’が強い磁力を放ち、再びアメリカから呼び寄せてくれた。このニュースを聞いたときは飛び上がるほど嬉しかった。

フリーアの‘品川の月’を加えた三部作のなかでこれがもっとも心を浮き浮きさせる。艶やかな衣裳に身をつつみ桜の花と美の競演を繰り広げる女性たちの姿を生き生きと活写したこの‘吉原の花’は歌麿の最高傑作かもしれない。

‘ボストン美の至宝展’(7/20~10/9 東京都美)に登場した英一蝶(1652~1724)の‘涅槃図’も目を楽しませてくれた。図版では絵のサイズが実感できないので、大きな本物とむきあうと描かれた天女や動物たちを隅から隅までみてしまう。また、170年振りに修理が行われ描かれたときの状態でみれるというのは幸運なめぐり合わせ。

ボストン美蔵で圧倒されたのがもうひとつある、南宋時代に活躍した陳容によって描かれた‘九龍図’、横9.58mの画面に9頭の龍が雲のなかを超スピードで飛びまわっている。正面向きの姿があり、そして胴体を大きくくねらせる躍動的な動きは風に渦をまきおこす。強く印象に残る龍だった。

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