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2017.12.19

2017年 感動の日本美術 ベスト10!(3)

Img_0001_2     運慶の国宝‘毘沙門天立像’(1186年 静岡・願成就院)

Img_2      国宝‘曜変天目’(南宋時代 12~13世紀 京都・龍光院)

Img_0002_2     葛飾北斎の‘雪中虎図’(1849年)

Img_0003      北野恒富の‘鏡の前’(1915年 滋賀県近美)

日本で彫刻家というと誰もがすぐ思い浮かべるのが運慶(?~1223)と快慶(?~1227)、そして東大寺にある‘金剛力士像 吽形・阿形’はどっちが運慶でどっちが快慶だった?と迷う。今年その二人の大規模な回顧展が行われた。春は奈良博で海外からの里帰りも含む‘快慶展’(4/8~6/4)があり、秋の‘運慶展’(9/26~11/26 東博)でも傑作がずらっと並んだ。

はじめてお目にかかった運慶でググッと惹きこまれたのが国宝の‘毘沙門天立像’、とくに迫力があるのはにらみつけるような目、まるで歌舞伎役者が見えをきるような感じ。この緊迫感、リアリティの強さが貴族にかわって台頭してきた武士たちの心をわしづかみする。芸術の様式が時代の空気を反映したものであることがこういう彫刻をみるとよくわかる。

京都の‘国宝展’(10/3~11/26)で念願の国宝‘曜変天目’がみれたのは大きな喜び。この龍光院にある曜変が国宝展にでるという話は急にでてきたので、天にも昇るような気持だった。これで長年心に思っていた国宝はコンプリートした。

対面するのに長い時間がかかったのは徽宗の‘桃鳩図’、フリーア美にある宗達の‘松島図’、そして今回公開された龍光院の曜変天目茶碗。まさに‘待てば海路の日和あり’、美術鑑賞はとにかく長期戦、健康でなくては願いは叶わない。

京都の後、向かったあべのハルカス美の‘北斎展’(10/6~11/19)でも忘れられない一枚があった。‘雪中虎図’、これはNYのコレクターの所蔵だからこの機会を見逃すと二度と縁がない。国宝展に曜変が出品されたので、この愛嬌のある虎をみることができた。二つには不思議なつながりがあったのだろう。

千葉市美で開催された北野恒富(1880~1947)の回顧展(11/3~12/17)は予想以上にいい絵が並んでいた。‘鏡の前’をみて即、恒富を美人画の名手の第一列に格上げした。

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