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2017.12.09

美術館に乾杯! ボストン美 その十三

Img_0001      ロートレックの‘カフェ・ミーにて’(1891年)

Img     ドガの‘モルビッリ夫妻’(1865年)

Img_0003    ホッパーの‘ブルックリンの部屋’(1922年)

Img_0002     セザンヌの‘赤い肘掛け椅子のセザンヌ夫人’(1877年)

ロートレック(1864~1901)の油彩を楽しむにはアメリカの美術館をまわるにかぎると強く感じたのは2008年にシカゴ美などを訪問したとき。この話は何度も書いているが、シカゴでは‘ムーラン・ルージュにて’と遭遇し上機嫌だった。

その後、ワシントンナショナルギャラリーの‘バレエを踊るマルセル・ランデ’やフィラデルフィアの‘ムーラン・ルージュにて:踊り’にも会うことができた。ボストンにあるのは‘カフェ・ミーにて’、これはロートレックが尊敬するドガ(1834~1917)の‘アプサント’を意識したことは明らかで、二人の関係はどうみても冷えきっている。

ドガの‘モルビッリ夫妻’は確か日本にやって来た。肖像画というのはモデルの内面が感じとれるものがやはり惹きつけられる。夫の腕に手をそえる妻のしぐさがとてもいい。きっと固く結ばれた夫婦なのだろう。

ドガが人間関係に恵まれなかったり仕事にちょっと疲れた人々の様子をふとみつめたように、ホッパー(1882~1967)は近代化の波がパリよりもっと早いスピードで進んだニューヨークで孤独を噛みしめながら生きていく人たちを音を遮断して描いた。女性の背中にどこか淋しさがただよう‘ブルックリンの部屋’は忘れられない一枚。

セザンヌ(1839~1906)は肖像画を描くときモデルをあまりに長く拘束するので人物は限られたという話がモノグラフによく載っている。妻のオルタンスは辛抱強い女性だったにちがいない。‘赤い肘掛け椅子のセザンヌ夫人’はいくつかあるオルタンスの肖像のなかでは最も出来がいい。

ここでは赤い肘掛け椅子は強いアクセントになっているが、あと1ヶ月もするとビュールレ・コレクションの‘赤いチョッキの少年’に会える。ワクワクしている。

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