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2017.11.29

美術館に乾杯! ボストン美 その五

Img_0001     ターナーの‘奴隷船’(1840年)

Img_0003     コンスタブルの‘ストゥア谷とデダム教会’(1815年)

Img_0004  コローの‘二エーブルのルクヴリエールの農場’(1831年)

Img     ホイッスラーの‘オールド・ウエストミンスター・ブリッジの最後’(1862年)

魅了される風景画が多いターナー(1775~1851)のなかでとくに印象深いのが空を赤く染まるもの。インパクトの強さではフィラデルフィア美の‘国会議事堂の炎上’が一番だが、ボストン美にある‘奴隷船’はかなりショッキングな絵。

ちょっとわかりにくいのだが、海に浮かんでいるのは病気になり捨てられた奴隷たち、遠くで赤い空がくっきり帆を照らしているのは立去る奴隷船。イギリスの奴隷制は1838年に廃止されたが、ターナーはその2年後にこのむごたらしい光景を描いた。

ターナー同様、イギリス人に愛されているコンスタブル(1776~1837)もアメリカの美術館でよく出会う。‘ストゥア谷とデダム教会’をじっとみているとイギリスの起伏のゆるやかな田舎もいいなと思う。じつはイギリスは観光でも仕事でもいろいろまわっているのだが、いかにもイギリスの田園風景というのが目に焼きついていない。だから、いつかこの絵にでてくるようなところを旅してみたい。

コンスタブルの横に並べたくなるのがコロー(1796~1875)、こちらはフランスの農家、コローはプッサンの影響も受けているがコンスタブルの絵が好きだったにちがいない。大きな絵ではないがみてて心の静まる佳作。

ホイッスラー(1834~1903)の代表作の一枚がボストンにある。それは2014年横浜美で開催された回顧展にも出品された‘オールド・ウエストミンスター・ブリッジの最後’、橋の建て替え工事の様子を描くという発想がユニーク。それはテムズ川がホイッスラーの心のなかにいつもあったことの現われだろう。

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