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2017.10.16

美術館に乾杯! ワシントンナショナルギャラリー その十一

Img_0003     ホイッスラーの‘白衣の女(白のシンフォニー)’(1862年)

Img_0001     ホイッスラーの‘ワッピング’(1861年)

Img_0002     ホーマーの‘右に左に’(1909年)

Img     ホーマーの‘夕食の角笛’(1870年)

画家との距離がぐっと縮まるのは回顧展を体験したとき。3年前、嬉しいことに横浜美がホイッスラー(1834~1903)をとりあげてくれた。横浜美はこの後日本ではホイッスラー同様よく知られた画家とはいえない女流画家カサットの作品をたくさん集めてくれた。この美術館に対する好感度はとても高い。

回顧展によって関心の度合いがさらに増したホイッスラーにめざめるきっかけとなったのは日本にやって来た‘シシリー・アレキサンダー嬢’(テートブリテン蔵)、そして2度目のサプライズがあったのは2008年ワシントンでみた‘白衣の女’。ホイッスラーは肖像画家と風景画家の二つの顔をもっている。この絵は女性の肖像画のなかでは第一列に並んでいる名画。白のインパクトがこれほど強く感じられる作品はそうない。

‘ワッピング’はテムズ川の船着場ワッピングを描いたもの。手前の3人のむこうには大勢の船は道路の交通渋滞を思わせるようにいきかっている。そんな活気のある背景とは対照的に部屋にいる男女はあまり会話が弾んでいるようにはみえず静かな空気が漂っている。

今月の21日から西洋美で特別展‘北斎とジャポニスム’がはじまるが、これは1988年同館で開かれた‘ジャポニスム展’のニューヴァージョン。今回は北斎の浮世絵を軸に日本美術の影響を浮き彫りにするらしい。期待できそう。

1988年の出品作のひとつがホーマー(1836~1910)の‘右に左に’、北斎通の方はすぐおわかりのように二羽の鳥の姿は北斎の絵本‘三体画譜’からヒントを得ている。荒々しい波を上手く描くホーマーは北斎の手をかりてこんな生き生きとした鳥の絵に仕上げた。

ホーマーの得意とする海や生き物の動的表現は人物の描写にもみられる。‘夕食の角笛’で視線が釘づけになるのは角笛を吹く女性の服が風にあおられて横になびいているところ、この絵と遭遇したのは大きな収穫だった。

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