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2017.10.05

美術館に乾杯! ワシントンナショナルギャラリー その一

Img     ワシントンナショナルギャラリー(西館)

Img_0001     フラ・アンジェリコの‘東方三博士の礼拝’(1445年)

Img_0003     フィリッポ・リッピの‘聖母子’(1440~45年)

Img_0002         カスターニョの‘若きダヴィデ’(1450年)

美術館にいだくイメージは実際に出かけみて大きく変わることがある。はじめに思っていたのとは2倍も3倍もビッグな美術館だったのはサンクトペテルブルクのエルミタージュ美とワシントンのナショナルギャラリー。

NYのメトロポリタンはルーヴルと同じタイプの美術館で西洋絵画、古代エジプトの石像、東洋美術などなんでも揃っている。これに対しワシントンナショナルギャラリーは絵画だけを展示するビッグサイズの美術館。西館に古典絵画や印象派、アメリカ絵画があり、東館では近現代アートがずらっと飾られている。
 
古典絵画の傑作を数多く所蔵するMET、でもワシントンナショナルギャラリーにあってMETにない作品がある。それはダ・ヴィンチ。ルーヴル同様、ともに人気のカラヴァッジョもフェルメールもそしてラ・トゥールもあるのにこの違いによって、ワシントンのほうがなにか上のような気がしてしまう。

フラ・アンジェリコ(1400~1455)とフィリッポ・リッピ(1406~1469)はどちらもとても優しい宗教画を描く画家というイメージがある。‘東方三博士の礼拝’はそんな二人の共作。丸い画面のなかに大勢の人たちを登場させお馴染みのテーマを描いている。

飾り気のない聖母を素のままに表現した感じなのがリッピの聖母子。こういう静かでやさしさがにじみでる女性をみていると心が落ち着く。ちょっとな離れてちらっとみるくらいが精々で声をかけるなんてことはとてもできない。動物でいうと鹿をながめているときの気分と同じ。

一度見たら忘れられないのがカスターニョ(1417~1457)の‘若きダヴィデ’、石で倒したゴリアテの首が下にごろんとと横たわっている。こんな若造に不覚をとるとはゴリアテは思ってもいなかっただろう。諺に‘窮鼠猫を噛む’ということもあるのだから、戦いでは油断は禁物。

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コメント

ワシントンNGへ行ったのはもう30年以上前。アメリカ東海岸へはこの1回きりですが、ワシントン、ニューヨーク、ボストン・ハーバードとほとんどボッティチェリ巡りでした。ワシントンのジネブラ・デ・ベンチの絵については、ルネサンス絵画に特別興味を持つ前に新聞に掲載されていた記事で、「当時最も高額で取り引きされた絵、NGの担当者が徹底的に調べてレオナルドと確信したのでリヒテンシュタイン王室から購入、スポンサーのメロン財閥はそれまでアメリカにレオナルドの絵はなかったので1枚欲しかった、買ってすぐ寄贈した、飛行機で持ってくる時に絵のために座席を一つ確保」といったことが書いてありました。今でもこの記事のことをよく記憶していて、いつかは実物を見たいものだと思いました。実物を見たら、裏側の「ジネブロの枝」が見えるように展示してあって嬉しかった記憶があります。(詳細は下記アドレスの論文参照)
ワシントンのボッティチェリでは昨年上野に来た「青年の肖像」(手の形がウフィッツィのヴィーナスそっくり!)とか「ジュリアーノの肖像(キジ鳩バージョン)」「三王礼拝」など長年見たかった絵がありました。上記のリッピの絵周辺で特に印象に残ったのは、息子のフィリッピーノの「聖母戴冠」。それまで全く知らなかったフィリッピーノ・リッピの絵があったので驚きました。ボッティチェリのウフィッツィの聖母戴冠との違いを思いながら眺めたことを思い出します。
https://www.toyo.ac.jp/uploaded/attachment/15429.pdf

投稿: むろさん | 2017.10.06 10:25

to むろさん
ボッティチェリ追っかけでアメリカでも美術館
まわられましたか。ワシントンにはいいのがあり
ますね。驚きます。

ダ・ヴィンチ獲得物語も興味深いですね。情報あり
がとうございます。

また、ラファエロの‘アルバの聖母’にぞっこんです
。こんないいラファエロがあるのですからナショ
ナルギャラリーは本当にスゴイです。

投稿: いづつや | 2017.10.06 23:34

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