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2017.10.09

美術館に乾杯! ワシントンナショナルギャラリー その五

Img_0001     ルーベンスの‘ライオンの穴の中のダニエル’(1613年)

Img ルーベンスの‘侯爵夫人ブリギダ・スピノラ・ドリアの肖像’(1606年)

Img_0002  ヴァン・ダイクの‘王妃ヘンリエッタ・マリアと小人’(1633年)

Img_0003     ヴァン・ダイクの‘フィリッポ・カッタネオ’(1623年)

バロックの巨匠、ルーベンスの絵は出身地のベルギーの美術館とかルーヴル、ミュンヘンのアルテ・ピナコテークなどへ行くと4,5mもする大作にお目にかかることができるが、アメリカにはそうした見上げるような大きな絵はない。

で、記憶に強く残っているワシントンとメトロポリタン、そしてフィラデルフィアにあるものはそれよりはひとまわり小さいサイズの絵。なかでも目に焼きついているのがワシントンの2点、多くのライオンに囲まれたダニエルと侯爵夫人の肖像画。

ライオンが登場する絵ですぐ思い浮かべるのは聖人画のヒエロニムスと2年前日本にやって来たドラクロアの‘ライオン狩り’、これが絵画に描かれたライオンのイメージだったが、ナショナルギャラリーには動物園にいるような錯覚を覚える動物画が飾ってあった。大きなライオンがなんと8頭もいる。優しい百獣の王がこれだけの数で守ってくれるのだから、預言者ダニエルは救われるはず。

侯爵夫人の肖像で心が奪われるのは豪華なシルクの衣服の質感描写、ルーベンスの絵に限らずこの手触り感のよさそうなシルクの服がでてくると思わず絵に最接近してみたくなる。ヴァン・ダイク(1599~1641)にも同じことを思わせる‘王妃ヘンリエッタ・マリアと小人’がある。

この王妃は典型的な小顔美人。実際の王妃がこのように美しかったかはわからないが(ヴァン・ダイクは脚色するので)、青緑のシルクの豪華な衣裳とともに脳裏に刻みこまれる。若い頃まわりにいた女性でこういう小顔が印象的な人はあまりいなかったが、最近は顔の小ささでハッとさせられる少女や若い女性によくでくわす。

ヴァン・ダイクが描いた男の子、‘フィリッポ・カッタネオ’は横に飾ってある侯爵夫人の息子、夫人よりこのしっかり坊やの決まったポーズにぐんと魅了された。

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