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2017.10.28

美術館に乾杯! ワシントンナショナルギャラリー その十六

Img_0001     ミロの‘農園’(1922年)

Img     マグリットの‘白紙委任状’(1965年)

Img_0003     ダリの‘最後の審判’(1955年)

Img_0002     マティスの‘黒人’(1952年)

シュルレアリスム絵画で関心の深い画家はダリ、ミロ、マグリット、デルヴォー、エルンスト、タンギー。タンギーを除いて回顧展に遭遇したが、規模の大きなものはダリとマグリットだけ。若い頃から好きなミロ(1893~1983)の大回顧展になかなか出くわさず消化不良が続いている。

回顧展の体験ではそんな気持ちが強いことは強いが、ミロ本に載っている主要な作品をバルセロナにあるミロ美やNYのMoMA、グッゲンハイム美へでかけたりして満足の熱い層をそこそこ積み重ねてきたという思いもある。

ワシントンでも具象作品の傑作‘農園’にお目にかかった。これはあのヘミングウエイが所蔵していたもの。おもしろいのはここに描かれたものとよく似たキャラクターが赤塚不二夫の漫画にでてくること。もちろん偶然の一致ではない。赤塚がミロに刺激をうけている。

日本に何度もやって来ているのがマグリット(1898~1967)の‘白紙委任状’、何年か前Bunkamuraで行われた‘だまし絵展’にも登場した。森の木々のなかの女性がたずなをもつ馬が進んで行く。馬と女性の体が木によって分断されのはちょうど北斎の鯉の滝登りと同じ。

マグリットの描くシュールさにはわれわれが日常生活のなかでときどき眼の錯覚で感じる不思議な光景をそのまま表現しているところがある。だから、シュルレアリスムをあまり難しく考えることはない。素直にみたら腹にストンと落ちる。

メトロポリタンの自慢のダリ(1904~1989)が‘超立方体的肉体(磔刑)’なら、ナショナルギャラリーの東館でどーんと飾ってあるのが‘最後の審判’、このころダリは宗教画にどっぷりはまっている。この2点をみたのでなんとしてもグラスゴー美にある‘十字架の聖ヨハネのキリスト’の前に立ちたい。

晩年体の弱ったマティス(1869~1954)がとりくんだのが切り紙絵、亡くなる2年前に手がけたのが‘黒人’、明るい色彩の紙でつくったきれいな花模様がリズミカルに配置されそのなかをロボットのような黒人が歩いている。

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