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2017.09.15

待望の喜多川歌麿の‘吉原の花’!

Img 喜多川歌麿の‘雪月花 吉原の花’(1791~92年 ワズワース・アセーニアム美)

Img_0004    一階部分の拡大

Img_0002       ‘深川の雪’(1802~06年 岡田美)

Img_0001       ‘品川の月’(1788年 フリーア美)

3年前、喜多川歌麿(1753~1806)の‘雪月花 深川の雪’をみた箱根の岡田美を再訪し、開催中の‘歌麿大作 138年ぶりの夢の再会 深川の雪と吉原の花’(7/28~10/29)をみてきた。箱根はクルマだと1時間半くらいで到着するので、美術館へは楽に出かけられる。

今回のお目当てはアメリカから22年ぶりにやって来た‘吉原の花’。このすばらしい肉筆画の存在は前から知っていたが、千葉市美の歌麿展(開館記念)があったとき生憎東京にいなかったので対面は叶わなかった。図録でいつもため息とつきながらながめていたその絵がまた日本に登場したのだから、幸運というほかない。

入館するとすぐ2階へあがり、‘吉原の花’に突進した。図録通りの見応え十分の大傑作!一階と二階に描かれている女性の数はなんと52人。ちなみに横に飾ってある‘深川の雪’に出てくる芸者たちは28。遊び人の旗本やらお金をたっぷりもっている豪商たちがこぞって繰り出す吉原、この絵にはそうした男たちはでてこないが、きれいな衣装を身につけた遊女たちが満開の桜を楽しむ姿が生き生きと描かれている。

茶屋の二階では武家の奥方たちを楽しませる花笠踊りの真っ最中、踊りを盛り上げる三味線や鼓、太鼓の軽やかな音が聞こえてくるよう。そして、エンターテイメント気分をさらに高める演出が上の金雲、洛中洛外図でおなじみの雲が白い桜の花びらと華やかに響きあっている。この絵に出会ったことは生涯の喜び、ミューズに感謝!

オマケで展示されている‘品川の月’は所蔵しているフリーア美(ワシントンD.C.)からは門外不出となっているため、原寸大の高精細複製画。これもいつかこの目でと思っているが、そのチャンスがやってくる可能性は小さい。だから、本物のつもりで隅から隅までじっくりみた。

今年みた日本画で大きな収穫はボストン美が所蔵する英一蝶の‘涅槃図’と歌麿の‘吉原の花’、当分はこのふたつが心のなかを占領しそう。

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