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2017.09.12

美術館に乾杯! シカゴ美 その三

Img_0002     ダヴィッドの‘パストレ侯爵夫人’(1792年)

Img     クールベの‘グレゴワール小母さん’(1855年)

Img_0001     コローの‘読書の中断’(1870年)

Img_0004     ロセッティの‘べアタ・ベアトリクス’(1872年)

展覧会をみるため美術館に出かけるのは今は月に一回、生の作品をみるのはこのときだが、西洋画でも日本画でも絵画とは画集や図録で毎日のように接している。これを何年も続けていると、ふとあの美術館を訪れたときもっと長く見ておればよかったなと思う画家もでてくる。

パリのルーヴルに作品が多く飾られているダヴィッド(1748~1825)もそのひとり。ナポレオンのお抱え画家というイメージが強すぎて、ナポレオンの絵や歴史画など男性中心の作品という印象が強すぎるきらいがある。これとは対照的に女性の肖像画でダヴィッドは女性特有の気品や優しさと表現している。

シカゴ美にある‘パストレ侯爵夫人’は革命期に幽閉された貴族の夫人の姿を描いたもの。地味な衣服を身にまとった夫人はちょっと前なら召使の仕事だった縫い物をしている。環境の変化に心は折れるだろうか、つつましく生きるこの女性にはどこか惹かれるものがある。

この絵に出会ったあとダヴィッドの女性画をもっとじっくりみておくべくだったという気になった。とくに意識したのはルーヴルにある‘レカミエ夫人の肖像’、過去この絵を時間をかけてみた覚えがない。だから、記憶が薄い。画集をみるたびに後悔している。

クールベ(1819~1877)とコロー(1796~1875)の描いた女性の肖像はどちらのほうが目に焼きついているか、軍配はどうしても‘グレゴワール小母さん’にあがる。気の強そうな顔をした女性が手に気持ちを伝えておれば強い圧を感じてしまう。

コローの描く女性で強く印象づけられるのは二の腕の太さ。外国の女性は腕のつけねあたりがこのように太い人が多い。中年の女性はだいたいこんなタイプ。でも若いひとでも力感のある腕の持ち主はよくいる。

ロセッティ(1828~1882)の‘べアタ・ベアトリクス’に遭遇したのは想定外の収穫だった。このモチーフはロンドンのテート・ブリテンにあるものが最も知られているが、ほかにもこの絵を含めて数点の別ヴァージョンがある。思わぬ作品が現れたので息を呑んでみていた。


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