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2017.09.28

最高の‘運慶展’! 静の運慶

Img_0004     国宝‘大日如来坐像’(1176年 奈良・円成寺)

Img     ‘地蔵菩薩坐像’(重文 12世紀 京都・六波羅蜜寺)

Img_0003     ‘聖観音菩薩立像’(重文 1201年 愛知・瀧山寺)

Img_0001     国宝‘無著菩薩立像’(1212年 奈良・興福寺)

画家でも彫刻家でもその名前をきくとすぐイメージする作品がある。運慶の場合、すぐ思い浮かべるのは南大門の仁王像と円成寺の‘大日如来坐像’。今年は5月奈良に行ったので久しぶりに巨大な‘金剛力士立像 阿形 吽形’に会った。修学旅行でみて以来4度目の対面だった。

一方、運慶のでデビュー作‘大日如来坐像’については、ずいぶん昔クルマで奈良観光をしたとき円成寺にも寄った。そして、2011年金沢文庫であった運慶展で再会した。この仏像で魅せられるのは目に心地いい張りのある頬。そしてパワーの放出を感じさせる胸元でむすんだ智拳印(ちけんいん)。今回はまず、この仏像との対面から運慶ワールドがはじまる。体がきりりと引き締まるような仏像である。

京都の六波羅蜜寺にある‘地蔵菩薩坐像’の見どころは衣文の流動的な彫りが幾重にも重なっているところ。地蔵さんの顔はいかにもまじめなお坊さんという感じ。また頭もよさそう。一度出かけた六波羅蜜寺と2008年にあった東博の展覧会でもお目にかかった。

仏さんの彫像で収穫だったのが愛知の瀧山寺が所蔵する‘聖観音菩薩立像’。名古屋に住んでいたときは仕事が忙しくて寺巡りをする余裕がなかったので、聖観音菩薩はかすりもしなかった。運慶の仏像のなかでは思わず見惚れてしまうほどの美しさ。この寺にはもう2体あるそうだから、クルマを走らせとけばよかった。

興福寺の北円堂に飾られている‘無著菩薩立像’、今回ライトアップの効果によってその姿を頭のてっぺんから足の先までじっくりみることができた。前にも書いたが、頭に野球帽をかぶせれば完璧にヤンキースのマー君になる。本当によく似ている。

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コメント

私も2日目に行ってきました。展示替えがあるので、あと3回ぐらい行く予定。岡崎の滝山寺の残り2体ですが、2011年の金沢文庫運慶展に行かれたのなら、梵天が出ていました。2階奥の方の前後両側から見ることができる展示ケース内にありました。また、帝釈天は来年1月の金沢文庫運慶展に出ますので、これを見れば3体コンプリートです。
https://twitter.com/Kanagawa_bunko

なお、今回の聖観音の展示で良かったのは初めて金属製荘厳具(宝冠など)を付けて展示したこと。今までは重量による落下・破損のおそれから荘厳具は外して展示されていました。滝山寺には20年以上前に行きましたが、東照宮や大きな山門もあり、なかなかいいお寺です。その時も聖観音の荘厳具は外してあったと思います。
この3体、いろいろな点から本当に源頼朝の歯と髪の毛が入っているのではないかと思います。(発願者と頼朝の姻戚関係、吾妻鏡に出ている頼朝の聖観音信仰や歯の病気、像の作風など)表面の彩色は明治時代のものらしいので、近い将来解体修理が行われることを期待しています。

投稿: むろさん | 2017.09.29 23:37

to むろさん
いつもながら仏像にお詳しいですね。
金沢文庫の運慶展の図録をみて、瀧山寺の‘帝釈
天立像’を立ち尽くしてみたことを思い出しました。
来年1月に‘梵天立像’がでてきますか。これは
ラッキーです。情報ありがとうございます。

投稿: いづつや | 2017.09.30 00:17

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