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2017.09.22

美術館に乾杯! シカゴ美 その十

Img     ピカソの‘ギター弾きの老人’(1903年)

Img_0002_2  モデイリアーニの‘ジャック・リプシッツ夫妻の肖像’(1916年)

Img_0001     シャガールの‘祈るユダヤ人’(1923年)

Img_0004     マティスの‘川辺の娘たち’(1916年)

古典絵画の数がメトロポリタンに比べるとかなり少ないとはいえ、シカゴ美にある印象派以降の近現代絵画は美術本でみたことのあるものが多くどの部屋でも息が抜けない。

画風をどんどん変えていくピカソ(1881~1973)、どの時代のピカソに惹かれるかで作品を所蔵する美術館に対する記憶の強さが変わってくる。シカゴがすぐ結びつくのは‘青の時代’、この19から22歳にかけて描いた作品はどれも足がとまるが、‘ギター弾きの老人’も忘れられない一枚。青一色で塗られた画面からは悲しみに耐えてギターを奏でる年老いた男の切なさがじーんと伝わってくる。

モディリアーニ(1884~1920)の肖像画は大半がひとりのモデルだが、2,3点夫妻のものがある。MoMAにある‘新郎と新婦’との出会いが予想外にてまどっているのに対し、はじめてのシカゴ美では彫刻家ジャック・リプとその妻にあっさり遭遇した。美術館は不思議なことに相性がある。

アメリカの美術館が日本でそのコレクションを公開する頻度はパリのオルセーやルーヴル、あるいはマドリードのプラドなどと較べればだいぶ少ない。ときどきやってくるという感じ。シカゴ美については一度名品展に出くわした。そのとき出品された作品のひとつがシャガール(1887~1985)の‘祈るユダヤ人(ヴィテブスクのラビ)’。

ユダヤ教の象徴のようなラビという宗教者のイメージはこのシャガールの絵によってつくられている。シャガールと長くつきあっていると故郷のベラルーシのヴィテブスクとパリにすごく親しみを覚えるようになる。ヴィテブスクの街は今でもユダヤ人が多く住んでいるのだろうか。

マティス(1869~1954)のキュビスムの影響を強く受けた作品‘川辺の娘たち’、事前のチェックリストには◎をつけていたのにどういうわけか姿をみせてくれなかった。灰色で描かれた女性は顔に目も鼻もない。4人の背景になっている4つの縦の帯にとても惹かれる。

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