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2017.09.11

美術館に乾杯! シカゴ美 その二

Img_0002     レンブラントの‘黄金の胸飾りをつけた老人’(1631年)

Img_0001マンフレーディの‘マルスに罰せられるキューピッド’(1605~10年)

Img     プッサンの‘パトモス島の聖ヨハネ’(1640年)

Img_0003     ロランの‘行列のできるデルファイの眺め’(1673年)

シカゴ美に飾られている古典絵画の数はMETやワシントンのナショナルギャラリーに比べるとかなり少ない。そのため、目にとまった作品は長く記憶に残っている。

レンブラント(1606~1669)の老人の肖像画もその一枚。アメリカのコレクターにとって、レンブラントの作品を手に入れたことは自慢の種だろうが、彼らはその作品を美術館に寄贈する。名画というのは自分だけで楽しむものではないというその気前良さのお陰でわれわれもすばらしいレンブランを堪能することができる。

カラヴァッジェスキの一人、マンフレ―ディ(1582~1622)の作品のなかで最もいいのではと思わせるのが‘マルスに罰せられるキューピッド’、目が点になるほどびっくりするのが鞭打たれるキュービッドのお尻の質感描写。このリアリティをカラヴァッジョがみたら、言葉を失うにちがいない。

プッサン(1594~1665)の‘パトモス島の聖ヨハネ’は画集に必ず載っているプッサンの代表作のひとつ。聖人の物語をスケール感のある風景のなかにとけこませて表現するところがプッサンの真骨頂。目に焼きつくのは膝をまげて横向きで座る聖ヨハネの姿。このポーズによって横の線と木々の縦の線がうまくつながり奥行きのある構図ができあがっている。

プッサンとロラン(1600~1682)はぱっとみると似たような画風というイメージがあるが、ロランは人物を描くとき沢山登場させ一人々を小さくすることが多い。そのため、ここで今行われていることを遠くから眺める感じ。デルファイで神の御宣託をうけようと人々が列をなして頂上をめざしている。吉となる話がいいにきまっているが、まま悪い先行きが待ち構えていることもある。

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