鏑木清方の幻の幽霊画が存在していた!
先週ホテルオークラで久しぶりに鏑木清方(1878~1972)の美人画をみて、やはり清方の描く女性はいいなと惚れ直したところだったが、今日の朝日新聞に清方の作品に関するおもしろい話が載っていた。また、NHKのニュースでも取り上げていた。
東京都台東区の全生庵では今、清方が怪談‘皿屋敷’にでてくる幽霊お菊をモチーフにして描いた‘茶を献ずるお菊さん’が展示されているという。展示は8/31まで。手元に清方の美術本や過去に開催された回顧展の図録がかなりの数あるが、この絵のことはまったくでてこない。
この幽霊画がいつ頃描かれたものか正確な情報がないが、1906年清方がお世話になった三遊亭円朝(1839~1900)の法要の際には絵葉書の図柄にこの絵が使われていたようだ。そして、絵は1923年の関東大震災で焼失したといわれていた。
ところが、実際は無事で残っており、記事によるとつい最近都内の画廊が手に入れたとのこと。清方好きとしてはこれを見逃すわけにはいかない。全生庵は地下鉄千代田線千駄木駅の団子坂下出口から徒歩5分のところにあるそうなので、日程を調整して出かけることにした。
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