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2017.08.24

美術館に乾杯! コーコラン美 その二

Img_0001     ホッパーの‘グランド スウェル’(1939年)

Img     ホーマーの‘ハドソン川、材木の切り出し’(1892年)

Img_0003     チャーチの‘ナイアガラ’(1857年)

Img_0002     ビーアスタットの‘コーコラン山’(1875~77年)

好きな画家の回顧展に遭遇すると、それまで抱いていた画家のイメージとは異なる作品に接しその画家への思い込みがさらに深まることがある。シカゴ美でみたホッパー(1882~1967)の海洋画‘グランド スウェル’はそんな一枚。

アメリカ人のあいだで絶大な人気を誇るポッパーというと代表作‘夜更かしをする人たち’のように映画的な作品を思わせるものが多い。そこに漂うのは都会に生きる人間なら誰しも一度はふと感じる孤独感。ところが、コーコランにある作品はそんな重い空気は微塵もない空と海の青が底抜けに明るい絵。まったく意表をつかれた。

ホーマー(1836~1910)は海や川の風景画を得意とした画家。‘ハドソン川 材木の切り出し’は構図のつくりかたがじつに上手い。まず中央の太い丸太に見る者の視線を向けさせ、その材木がこれから流れていく川の景色を長く見せるため遠近法を使って描く。まるで現場の作業を凝視しているよう。

コーコランで想定外の収穫だったのがハドソンリバー派に遭遇したこと。コール(1801~1848)、チャーチ(1826~1900)、ビーアスタット(1830~1902)がそろい踏みでみられるとは思ってもみなかった。あとから振り返ってみると、ここはメトロポリタン、ワシントンナショナルギャラリーとともにハドソンリバー派の3大美術館だった。

3人それぞれ2点ずつ展示してあったが、長くみていたのがチャーチの‘ナイアガラ’とビーアスタットの‘コーコラン山’。突然目の前に出現したナイアガラの滝、何年か前に観光したことがあるが、滝つぼに落下する豊富な水量のリアルな描写のため足がすくみ絵に最接近できなかった。この絵に出会ったのは一生の思い出。

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