アートコレクション展 ‘佳人礼賛’!
地下鉄銀座線の虎ノ門駅で下車しホテルオークラをめざした。今このブランドホテルは増改築の真っ最中、2年後の2019年にオーフンの予定だという。どんなホテルに生まれ変わるのかと想像しながら、ちょっとしんどい坂道を進み横の別館にたどり着いた。
現在、ここで恒例のチャリティーイベント、‘第23回 秘蔵の名品 アートコレクション展 佳人礼賛’(7/31~8/24)が行われている。長らく鑑賞が途絶えていたが、何かの情報に載った上村松園の美人画が気になってしょうがなかったので、1点買いで足を運んだ。
これまで上村松園(1875~1949)の回顧展は何度も出くわしたが、今回出品されている‘うつろう春’は縁がなく画集でもみたことがなかった。所蔵しているのは霊友会妙一コレクション、このようなぐっと惹きこまれる作品がどうしてこれまで公開されなかったのだろうか、いい絵ほど所有者は出したがらないという法則が働いたのかもしれない。すぐMy‘好きな美人画’に登録した。
直感通りの傑作をみたのであとは気軽にみた。日本画で佳人をモデルに描く画家というとすぐ頭に浮かぶのは上r村松園、鏑木清方(1878~1972)、そして伊東深水(1898~1972)。清方は大倉集古館にある‘七夕’と‘雨月物語’(8点)が一際輝いている。
ふたつとも前回いつどこでみたか思い出せないが、清方作品では忘れられないものなのでいい気持でみていた。深水は‘楽屋’(明治座)の画面いっぱいに描かれた着物姿の女性に体が吸いこまれていく。まさにうっとりするほどの佳人。
西洋画の女性画で思わず足がとまったのがモディリアーニの‘婦人像’とキスリングの‘スペインの女’、日本にこんないいモディやキスリングがあったの!という感じ。‘うつろう春’のプラスαにこれがついてくれば元はとれた。以前のように毎年でかけたほうがいいかなという気になっている。
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コメント
いづつやさん、こんばんは。
監修の熊澤先生のお話を伺うと、霊友会というところは、年に一度だけ、所蔵の美術品を公開するそうで、あとは、隠している?
幸い、ホテルオークラと繋がりがあって、清方とか、今年もたくさん貸してくださったそうです。
西洋画は、シャガールを持って来たかったようですが、生憎ポーラ美術館に良いものとられて、今年は、日本画中心になったようでー。
けど、それはそれでいいかなと。
投稿: oki | 2017.08.13 23:11
to okiさん
松園の絵をみるために出かけたのですが、これは
霊友会妙一コレクションのものだというのははじめ
て知りました。
清方の‘雨月物語’があり、松園ももっている。
だったら、もっと早く松園の絵をみたかったです。
やはりいい絵は出さないの法則でしょう。
投稿: いづつや | 2017.08.14 00:10