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2017.08.16

サイエンスの森! 生物学者 福岡伸一

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なにかを求めているとき、ひょうんなことから知りたい情報が入ってくることが時々ある。京大名誉教授の永田博士の本で細胞膜がどのようにできているかを知り、生命の条件のひとつである‘外界から区別された単位であること’の意味がわかったような気になった。

以前なら地球上に生命が誕生したことについて考えることもなかったが、今は細胞の進化にも興味がふくらんでいく。そんな中、散歩の途中馴染みの本屋にぶらっと入ったら、福岡伸一著‘生物と無生物のあいだ’(講談社現代新書 2007年5月)という本が目にとまった。

ぱらぱらと頁をめくると、膜形成のメカニズムとかタンパク質の分泌プロセスといった脳を刺激する図がでてきた。これはまさに知りたかった話、即購入した。あとで知ったのだが、10年前に出版されたこの本は多くの人に読まれたらしくサントリーの賞を受賞していた。

著者の生物学者福岡伸一(青山大学教授)さんはフェルメール好きの学者として5年くらい前TVの美術番組によく出演していたので、顔は知っていた。だが、そのころはこの学者が専門の分野でどんな貢献をしたかについては関心がなく、もっぱらフェルメールが好きな異色の先生というイメージだった。

ところが、この本を読みイメージが変わった。この人は大変な才能の持ち主で専門の分子生物学の話をわかりやすく説明してくれる。例え話が的確なため、込み入った話がすっと頭に入っていく。頭がよくて文章が上手い、多くのサイエンス本愛好家の心をとらえたのもうなずける。

この本が縁となり、ブックオフで次の2冊も手に入れた。今は隣の方が熱心に読んでいる。
★‘動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか’(木樂舎 2009年2月)
★‘動的平衡2 生命は自由になれるのか’(木樂舎 2011年12月)

3冊を読み生命の不思議さが少しずつわかってきた。DND、タンパク質、ノックアウトマウス、プリオン、ミトコンドリア、遺伝などの理解が進むことは請け合い。いい本と出会った。

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