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2017.08.08

サイエンスの森! オートファジー

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Img_0002     オートファジーの仕組み(Newton2016年12月号より)

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細胞の構造がどうなっており、どこでタンパク質がつくられているのかを永田博士の‘タンパク質の一生’で一通り頭に入れたところで、次に水島博士が2011年に上梓された‘オートファジーの謎’(PHPサイエンスワールド新書)に読み進んだ。そして、それと並行して昨年10月ビデオ収録していた‘サイエンスゼロ、オートファジー特集’をみた。

オートファジー(自食)というタンパク質の分解機構についての研究で大隅博士がノーベル医学生理学賞を獲得されたが、こういう言葉ははじめて聞くので理解度はかなり低かった。サイエンスゼロでは2年前に大隅氏と弟子の水島氏を呼んで番組をつくっていた。

そこで酵母の細胞にある液胞というところにタンパク質がうごめく画像がでてきたが、このオートファジーの仕組みはよくわからなかった。液胞って何?酵母が飢餓状態になると、核の外のところに膜状の袋ができてタンパク質を包み込み液胞のところまで移動する。すると液胞から分解酵素がでてタンパク質が分解される。

この仕組みが半年経ちようやくわかるようになった。‘タンパク質の一生’でタンパク質の分解のことを1ラウンドこなしているので、ヒトの細胞ではリソソームというところで膜に包まれたタンパク質が酵素によって分解されることがわかった。何事も知りたかったことが理解できるようになると嬉しいし、達成感がある。

大隅博士は酵母の液胞の中にタンパク質が運ばれることを1988年に発見した。多くの研究者はタンパク質の合成の研究をしたがるのに、ひとり分解の仕組みを酵母を使って見つけようとしていた。そして、今やオートファジーのさらなる解明に研究者が大勢向かうようになった。

中国語を習っている友人が‘中国人はすぐ金にならない基礎研究はしない’といっていたが、日本の研究者は大薄博士のように基礎研究を粘り強くやり大きな成果をあげる人も多い。日本の科学者物語を聞くにつれ、日本人は基礎研究が向いているのかもしれないと思うようになった。

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