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2017.07.30

美術館に乾杯! フィリップス・コレクション その一

Img    ワシントンの北西部にあるフィリップス・コレクション(拡大で)

Img_0002    とてもくつろげる展示室

Img_0001     エル・グレコの‘悔悛の聖ペテロ’(1600~05年以降)

Img_0003     ゴヤの‘悔悛の聖ペテロ’(1820~24年)

今から12年前の2005年、ワシントンにあるフィリップス・コレクションが所蔵する近代絵画がたくさんやって来た。場所は森アーツセンター、その目玉がルノワールの‘舟遊びをする人たちの昼食’、こんな傑作が日本でみられるのだから天にも昇るような気持だった。

このルノワールの代表作によってフィリップスコレクションのの存在は前から知っていたが、コレクションの全貌はつかめてなかった。展覧会の開催で美術館との縁ができると来日しなかった作品が気になるのが自然の流れ。で、2013年にワシントンを訪れたとき美術館巡りのなかに加えた。

ここはNYのフリック・コレクションと同じく邸宅美術館、こういうじっさいに人が住んだ家で美術品を鑑賞するというのはコレクター秘蔵の作品を特別にみせてもらう感覚なのでちょっと興奮する。

所蔵品の大半は印象派やピカソ、ロスコなどの近現代絵画で占められているが、エル・グレコ(1541~1614)とゴヤ(1746~1828)が描いた‘悔悛の聖ペテロ’との嬉しい出会いもある。この2点はともに日本でも展示された。

スイスに住んでいたときグレコの‘悔悛の聖ペテロ’が大好きな友人がいて、まさにこぼれ落ちんとするペテロの涙の表現のすばらしさを熱く語っていた。この聖ペテロの絵を友人がみたトレドのエル・グレコ美にいつか行こうと思っていたがなかなか実現する機会がなく、フィリップス・コレクション蔵の別ヴァージョンを先にみることになった。やはりこの涙はぐっとくる。

一方、ゴヤの聖ペテロはひと味もふた味もちがう。田舎の爺さんが思いつめたように悔悛の情を示している感じ。すごくリアルな内面を感じられこちらも心と体がしゃんとする。

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