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2017.07.21

美術館に乾杯! フリック・コレクション その三

Img_0003     ホルバインの‘トマス・モア’(1527年)

Img     レンブラントの‘自画像’(1658年)

Img_0002     レンブラントの‘ポーランド人の騎手’(1655年)

Img_0001     ブロンズィーノの‘ロドヴィコ・カッポーニ’(1550~55年)

男性の肖像画よりきれいな女性が描かれた作品の前にいるほうが気持ちはぐっとリラックスする。だから、夢中になってみてきた女性の肖像が数限りなくファイルされている。ところが、ここフリック・コレクションでは男性に軍配を上げざるを得ない傑作が飾られている。

イギリスの宮廷画家として活躍したホルバイン(1497~1543)の肖像画はまだ両手もみていないのに、フリックにある‘トマス・モア’をみたためにもうほかはみなくてもいいや、という気になっている。ホルバインは人物のリアルな姿を描くことにかけては天下一品の腕前だったので、ロンドンにおける友人でパトロンだった人文主義者トマス・モアはまさにこんな顔をした人物だったのか、という感じ。歴史上の人物がこれほど身近に思える肖像画はそうない。まったくスゴイ絵。

レンブラント(1606~1669)もぐっと惹きこまれるのが2点ある。52歳のときの自画像と‘ポーランド人の騎手’、この自画像をみるとレンブラントが偉大な王のように思えてくる。実生活は経済的に困窮していたにもかかわらず、こういう堂々とした姿に自分を粉飾できるのだから、レンブラントは肝っ玉が座っている。

‘ポーランド人の騎手’は1650年代オランダ人が想像力をかきたてられたポーランド人の騎手の武勇伝がモチーフになっている。馬に騎乗した男の顔には固い意志とみなぎる自信がうかがえ、まわりの景色をみながらゆっくりと前進するその立ち振る舞いについ見とれてしまう。

マニエリスムの画家、ブロンズィーノ(1503~1572)の女性の肖像には不思議な魅力があるが、この若い男性の肖像も心にズキッと矢が刺さる感じ。はじめてみたとき、ブロンズィー二にこんなまともな男性画があったの!?とドギマギした。

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