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2017.06.01

美術館に乾杯! オランジュリー美 その五

Img_0001    ドランの‘アルルカンとピエロ’(1924年)

Img     ドランの‘ポール・ギョーム夫人の肖像’(1928~29年)

Img_0002     スーティンの‘牛肉と子牛の頭’(1925年)

Img_0003     スーティンの‘花婿の付添人’(1924~25年)

画家には終始その画風を変えないタイプとある時期からまったく違った感じの作品を描ぎだすタイプがいる。フランスのアンドレ・ドラン(1880~1954)は後者のほう。

ポンピドーセンターにあるドランの1905年ころに描かれた絵が色彩が乱舞するこれぞフォーヴィスム!という感じなのに対し、オランジュリーにやって来ると同じ画家の作品とは思えないようなものがずらっと並んでいる。この落差にはちょっとドギマギする。

海や川の景色が激しい筆致の赤や光のきらめきによって表現された作品は1点もなく、静けさの漂う肖像画や静物画ばかり。ひと際目立つのが体がマニエリスム画のように伸びた‘アルルカンとピエロ’、大きな絵でしかも2人の肖像なのでこれまで見た道化師のなかでは忘れられない一枚となった。

もう一枚ぐっとくるのはある。‘ポール・ギョーム夫人の肖像’、この大きな帽子を被ったモデルをみて瞬間的に頭をよぎったのは女優の岩下志麻(知っている人は知っている)。この絵は美術館が大改装のため休館しているときに日本で開かれたオランジュリー美展に出品された。

リトアニア出身のスーティン(1893~1943)の絵を見る機会は少ないが、昨年行われたデトロイト美展(上野の森美)でインパクトの強い‘赤いグラジオラス’に遭遇して、オランジュリーにもこの花の絵があったことを思い出した。

スーティンというと血を連想させる赤の絵をすぐ思い浮かべる。とにかく‘牛肉と子牛の頭’の赤には圧倒的な力が宿っており、じっとみていたら体が熱くなってきそう。だから、黒い服を着た男性を描いた‘花婿の付添人’がちょうどいい鎮静剤の役割を果たしてくれる。

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