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2017.06.05

美術館に乾杯! パリ市立近代美 その二

Img     ユトリロの‘ベルリオーズの家’(1915年)

Img_0002     デュフィの‘電気の精’(右部分 1937年)

Img_0003     デュフィの‘アルルカン’(1943年)

Img_0005     ピカソの‘招魂’(1901年)

フランスの作曲家ベルリオーズ(1803~1869)にはお気に入りの曲がある。口ずさめるメロディがいくつもでてくるので演じられるバレエについ引き込まれてしまう‘幻想交響曲’(1830年)。天才音楽家がこの曲をつくったころ住んでいた白壁の家をユトリロ(1883~1955)が描いている。

ユトリロは20代後半から30代すぎにかけて描いた、‘白の時代’の作品がやはりぐっとくる。この‘ベルリオーズの家’もユトリロが苦労して生み出した白い壁の質感が寂寥感を感じさせ心をしめつける。まだ、パリでこういう雰囲気が漂う通りをゆっくり歩いたことがないが、いつかユトリロのように一杯ひっかけてぶらついてみたい。

パリ市近美では忘れられない大壁画‘電気の精’に遭遇した。高さ10m、幅60mの超ビッグサイズ。描いたのはデュフィ(1877~1953)、これは1937年に開催されたパリ万国国博覧会の最も大きなパビリオン‘電気館’のための壁画。圧倒されるのは建物や登場人物の多さ、電気の発達を通じて豊かな社会の実現に思いをはせる人々の夢を明るい色彩とリズミカルな動きで描ききっている。デュフィにこんな作品があったとは!

この美術館にはデュフィが結構ある。足がとまったのはその立ち姿に存在感が感じさせる‘アルルカン’、背景の緑の田野は画面を引き締め赤の太い線や斜めのいろいろな色の線がまじりあうアルルカンの体を浮き上がらせている。こういう湿布のCMにでてくるような筋肉むき出しの道化は見たことがない。

ピカソ(1881~1993)の‘招魂’は‘青の時代’を告げる作品で、ピストル自殺をした友人カサヘマスを追悼するために描かれたもの。画面下で白い布に包まれて横たわっているのがカサヘマス。ピカソの青の時代の絵にお目にかかれたのは大きな収穫だった。

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