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2017.06.11

もっとみたいダ・ヴィンチ!

Img     ダ・ヴィンチの‘救世主キリスト’(16世紀)

Img_0001     ケンプ・コット著‘美しき姫君’(2010年 草思社)

テレビ局が制作する美術番組に対する好感度がここ数年で大きく変わってきた。以前ほどみなくなったのが‘日曜美術館’、その理由は俳優の井浦新が司会をやっているから。年度が替わってまだこの俳優を起用し続けるNHKの神経がわからない。

同じ人物を何年も出演させるのではなく、前のようにアートの知識を豊富にもっていなくても自分の言葉で感想が述べられる人を1,2年のタクトで司会者に起用するほうがずっと新鮮で楽しいことがNHKにはまだわからない。今は日曜美術館よりBSプレミアムなどで放送される美術番組のほうが情報が豊富で番組の構成がよくできている。

例えば、3月にBSプレミアムでとりあげられた‘スラブ叙事詩’を描いたミュシャ物語。案内役を務めた若い女優は西洋絵画になると口が重くなりほとんどしゃべれない井浦新にくらべると明らかに反応のセンスがよく的を得たことをしゃべっていた。

一方、民放のテレビ東京の看板番組のひとつ‘美の巨人たち’は相変わらず30分のなかに新しい情報を盛り込んでくれる。先月登場した‘ミケランジェロ’では今年1月に修復が終了した‘モーゼ’を取材し、修復の過程で明らかになったミケランジェロの彫刻技術の使い分けを紹介していた。こういうのはルネサンス愛好家としては大変ありがたい。

今年前半にみた美術番組で内容が秀逸だったのはBSプレミアムの‘ミュシャ物語’、先般取り上げた‘4人のモナリザ、謎の微笑 モデルの真実’、そして‘ミケランジェロ’。テレビ東京がいいスタッフを抱えているなと思うのはその取材力と企画力の高さ。とくにルネサンスと印象派に深くきりこんでいくのが頼もしい。

こうしたルネサンスの巨匠たちがでてくる番組をみて、ここ10年くらいの間に発見されたダ・ヴィンチの真筆にお目にかかりたくてしょうがなくなってきた。2つある。ひとつは2011年夏にNYでみつかりその年の11月にロンドンのナショナルギャラリーで開催されたダ・ヴィンチ展で公開された‘救世主キリスト’。当時、話題になったこの回顧展に心が動いたがタイミングが合わなかった。

もう一点は2009年にダヴィンチの真作とわかった‘美しき姫君’、この話はパスカル・コット氏とマーテイン・ケンプ氏が出演した美術番組‘美しき姫君物語’をみて、2010年に草思社から発行された本も手に入れたので情報はかなり厚くなった。

本の訳者あとがきにスウェーデンのイェボリで開かれた展覧会(2010.3.20~8.15)で展示されたこの少女の横顔の肖像画がこのあと世界各地をまわりいずれ日本でもみられる、と書かれている。で、期待していたがまったくその気配なし。どこかの美術館が企画してくれると楽しくなるのだが、はたして。

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