交響曲は楽し! ベートーベン
クラシック通というとN響の定期演奏会の会員になっているとか、ベルリンフィルやウィーンフルが日本公演をするときは必ず出かける人たちというイメージ、美術ファンが展覧会にウキウキしながら出かけるようにクラシック音楽が大好きな人にとっては演奏会は楽しいひとときだろう。
二つのエンターテイメントのコストを比べると、コンサートのほうが圧倒的に高い。大きな美術館が開催する特別展の値段は1600円が相場、これに対しクラシックのいい席だと2~3万円する。以前東京のどこかでオペラを聴きに行ったときは3万いくら払った。二人でいくと7万。これくらいの出費だと新幹線を利用して京都美術館巡りが2回もできるから、クラシックやオペラにシフトする気持ちがなかなか湧いてこない。
だから、当面はビデオライブラリーで楽しむことが続きそう。今は大型TVの音質が格段にいいので、ボリュームをちょっと高めにして聴くと結構ハイになる。とくにベートーベン(1770~1827)の交響曲だと、アドレナリンがどどっとでてくる感じ。
これから繰り返し聴く曲が決まった。‘3番英雄’、‘5番運命’、‘7番’、そして‘9番’、じつはクラシックの交響曲で聴いた回数が多いのは若いころから聴いているマーラーとあの‘渋い’ブラームス、この二人を5回聴くとするとベートーベンは1回、モーツァルトは2.5回くらい。
で、今回通常の好みは横においてベートーベンを集中的に聴いてみた。ただし‘9番’は長いのでパス。
★‘3番’ バレンボエム指揮 ベルリンフィル(1997年)
★‘5番’ ラトル指揮 ウィーンフィル(2001年 日本公演)
★‘7番’ クライバー指揮 コンヘルトヘボー管弦楽団(1983年)
聴いたあとの率直な感想はこれからはベートーベンが多くなりそうだということ。演奏のなかで惹かれるのがホルンとオーボエ。チャイコフスキーはクライマックスになるとトランペットががんがん鳴るが、ベートーベンはホルンが美しく響く。この音色がとてもいい。これは何度も聴きたくなる。
久しぶりにクライバーの俊敏な指揮ぶりをみて感激した。手を振るスピードの速いこと!これは運動神経が相当いいことの証。やはりクライバーは天才的な指揮者、いつ聴いてもスゴイ。
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