美術館に乾杯! オランジュリー美 その四
マティスの‘赤いキュロットのオダリスク’(1924~25年)
このところピカソ展に遭遇していない。ピカソは印象派の画家とともに美術館にとっては大事な画家だから、来年あたりにはまた回顧展が開かれるかもしれない。
ピカソ(1881~1973)があった美術館で強く印象に残っている美術館を3つあげろ、といわれると‘アヴィニョンの娘たち’があるNYのMoMA、‘ゲルニカ’がみれるマドリードのソフィア王妃芸術センター、そしていい絵がいくつもあった思いがするNYのグッゲンハイム美をあげたい。
その次に来るのがバルセロナとパリのピカソ美、オランジュリー美は展示されている作品の数からいうとこの2つのピカソ専門美術館にプラスされるかもしれない。パリではポンピドーにもピカソはあるが、オランジュリーのほうが作品を多くみた感じがする。
オランジュリーで足がとまったのは‘タンバリンを持つ女’と彫刻的な裸婦像のたくましさが目に焼きつく‘大きな浴女’。そして、とても可愛いい表情が心を打つ‘白い帽子の女’にも魅了される。この絵は作品あったルノワール展にも特別出演した。
ピカソ同様、マティス(1869~1954)も結構な数展示されている。だが、ポンピドーセンターのあるものに比べると魅力度は下がる。もし、また日本で大きなマティス展があるとき是非やって来てほしいのはイスラム美術の装飾がひきつける‘赤いキュロットのオダリスク’と肖像画の‘三姉妹’。
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