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2017.05.10

ココシュカの‘風の花嫁’!

Img_0002     ココシュカの‘風の花嫁’(1914年 バーゼル美)

Img     アルマ・マーラー(1879~1964)

Img_0001  アルマ・マーラー著‘グスタフ・マーラー’(1987年 中公文庫)

若いころスイスのジュネーブに住んでいたが、その頃は美術への関心度は人並みだったので質の高い作品を揃えるチューリヒ美やバーゼル美へ出かけようなどとは思ってもみなかった。

でも、隣の方はバーゼル美に行っている。一週間ほどジュネーブを離れてドイツに滞在したことがあり、そのとき日本人の奥さん仲間と連れ立ってバーゼルへ足をのばしたらしい。二人の西洋絵画の知識は観光客としてルーヴル美で楽しむほどのものだから、どんな絵があったかについては会話にならない。

このバーゼル美にはみたい作品がいくつかあるが、オスカー・ココシュカ(1886~1980)の‘風の花嫁’もそのひとつ。30年前にこの絵の存在を知り、どんないきさつで描かれたかもしっかりインプットされた。ココシュカは25歳のとき7つ年上の女性と恋に落ちた。

その女性はアルマ・マーラー(1879~1964)、23歳の時結婚したマーラーを1911年に亡くして1年くらいたったときだからまだ32歳の女盛り、その美貌に多くの男性が引き寄せられていた。彼女も風景画家だった父親の子どもだから芸術心は旺盛、若いココシュカとの愛にすぐ火がついた。

アルマは‘傑作が描けたら妻になってあげる’とココシュカにいうが、いい絵が出来上がったのに二人の愛は成就しなかった。アルマにとってココシュカは所詮短期間じゃれあった若いつばめ。1915年、アルマは建築家のグロピウスと結婚した。

口さがない人はアルマを世紀末ウィーンの‘ファム・ファタル(魔性の女)’と決めつける。際立つ美しさゆえ男もいちころで参ってしまう。そう呼ばれることをアルマは女の勲章と思っていたかもしれない。


 


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