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2017.05.17

美術館に乾杯! ブレラ美 その六

Img     カナレットの‘ドゥカーレ宮殿の風景’(1755年以前)

Img_0001     ロンギの‘歯医者’(18世紀)

Img_0002     アイエツの‘接吻’(1859年)

Img_0004     セガンティーニの‘春の牧草地’(部分 1896年)

モネたちの印象派以前に描かれた風景画の系譜のなかでで関心が高いのはカナレット(1697~1768)、コンスタブル、ターナー、コロー、クールベ、ミレー、ホイッスラーといったところ。このなかでカナレットはヴェネツィアの風景に特化して描いた。

ブレラにはナポレオンがヴェネツィア派の名画も集めさせたこともあり、‘ここはアカデミア美かいな’、と思わせるほどカナレットやグアルディが多くある。こうした風景画は‘都市景観図’と呼ばれ、これをみて人々はヴェネツィアへの憧れを募らせていった。

とくにカナレットの人気が高かったのがイギリス、裕福な貴族の子弟は教養を深めるため1~2年イタリアやフランスを旅行するグランドツアーが流行となり、ヴェネツィアにも多くの若者たちが出かけた。そのとき、この風景画が旅行ガイドブックの役割を果たした。

これまでロンギ(1702~1785)に縁があったのはほんの数点、特徴はどの絵にもヴェネツィアのあのカーニバルでお馴染みの仮面を被った男女が登場すること。歯医者の絵にどうして仮面人間がいるのか不可解だが、この白い仮面が怖いイメージをつくりだしていることはまちがいない。

鑑賞時間が1時間くらいしかないとどうしても事前に作成した必見リストに載せた作品に全神経が注がれる。そのため、イタリアでは高く評価されているアイエツ(1791~1882)の‘接吻’を見逃してしまった。こういう構図で恋人たちの愛の高まりが描かれれば、みて忘れることはない。

セガンティーニ(1885~1899)のように知っている画家だと‘春の牧草地’の牛の親子が呼んでくれるが、アイエツについてはお目にかかった記憶がないため、画家との距離が遠い印象。たぶん、この絵がある部屋には寄らなかったのだろう。

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