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2017.05.22

極上の中国絵画!

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Img_0001     牧谿の‘遠浦帰帆図’(重文 南宋時代13世紀 京博)

Img_0002  伝趙昌の‘茉莉花図’(重文 南宋時代12~13世紀 常盤山文庫)

Img_0003    伝馬麟の‘梅花双雀図’(重文 南宋時代13世紀 東博)

Img_0004     伝梁楷の‘六祖破経図’(南宋時代13世紀 三井記念美)

‘茶の湯’展(4/11~6/4)には数々の名碗のほかに南宋時代に描かれた唐絵のオールスターがずらっと展示されている。かつては‘南宋絵画展’や‘東山御物展’でみたものがこの度は茶の湯に欠かせないものという本来の姿で現れた。これは深く楽しめる。

牧谿(もっけい)の絵がいくつかでている。そのなかでとくに魅了されるのは瀟湘八景図のひとつ‘遠浦帰帆図’。これまで幾度となくみたが、みるたびに感動する。心をとらえるのは何といっても風に乗ってスピードをあげて岸辺に進む帆舟の姿。陸地に立つ木々の曲がり具合をみると相当強い風が吹いている。

墨の濃淡を使って表現された動的描写は見事というほかない。画面全体をもやがかかったようにして光や大気の変化がとらえられており、風の強い緊張をはらんだ天候の気配がストレートに伝わってくる。3年前にみたときと同じように風の音が聞こえてきた。

この瀟湘八景図を含めてとりあげた4点ははじめてみるものではないが、足が自然にとまったもの。‘茉莉花(まつりか)図’は目に優しいきれいな緑色が印象的、そして馬麟が描いたとされる梅と雀の絵は巧みな構図のとりかたに心を打たれる。日曜画家でもこういう構図はつい真似てみたくなるにちがいない。

三井記念美が所蔵する伝梁楷の‘六祖破経図’も長くみていた。速い筆さばきで六祖和尚がお経をびりっと破るところが描かれている。お経を破るなんてことしていいの?禅の教えは言葉で会得するものではない、むしろそんなものはないほうがよい。この境地に至れば体で禅の悟りをえたことになる。

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コメント

オオッ・・・
びりっと破る・・・。

投稿: Baroque | 2017.05.22 23:57

to Baroqueさん
禅には禅問答というのがありますように、
西洋流のものの考え方では到底その極意は
会得できません。

言葉だけで表層的に理解するのは意味がない
のでしょう。大胆にお経を破っちゃうのです
から徹底してますね。

投稿: いづつや | 2017.05.23 01:40

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