« 美術館に乾杯! ブレラ美 その二 | トップページ | 美術館に乾杯! ブレラ美 その四 »

2017.05.14

美術館に乾杯! ブレラ美 その三

Img_0002     ラファエロの‘マリアの結婚’(1504年)

Img ピエロ・デッラ・フランチェスカの‘聖母子と諸聖人’(1472~74年)

Img_0001          クリヴェリの‘ろうそくの聖母’(1490年以降)

Img_0003          クリヴェリの‘聖母子’(1882年)

海外の美術館にでかけるときはツアー旅行のなかでも動きになるので、いつも見たい作品を確実にみることに心をくだいている。そのために欠かせないのが事前の作品情報の整理。できるだけたくさんの画集をあたり作品をかき集めそれをもとに必見リストを作成するのがお決まりのルーチン。

ブレラの場合、リストの上位にくるのはまずマンテーニャの‘死せるキリスト’、そして隣同士に飾ってあったラファエロ(1483~1520)の初期に作品‘マリアの結婚’とピエロ・デラ・フランチェスカ(1416~1492)の‘聖母子と諸聖人’。

ちょうど修学旅行でこの美術館へやってきた高校生たちと鑑賞のタイミングが重なり、先生の解説を興味深くみていたら、おやっと思うことがあった。われわれの感覚でいうと、ルネサンス3大巨匠のひとりであるラファエロの話を先にしてそのあとフランチェスカの聖母子という順序を想定するが、そうではなく先生がまず熱く語りだしたのはフランチェスカのほうだった。イタリアではわれわれが思っている以上にフランチェスカは特別な画家として位置づけらているようだ。

情報がうすかった作品で実際に絵を対面して大きな収穫だったのは先にあげたベリーニとヴェネツィア出身だがマルケ地方に移り住み活躍したクリヴェリ(1430~1495)、ブレラにはクリヴェリのいい絵がたくさんあり、1点々すいこまれた。なかでも息を呑んでみていたのが‘ろうそくの聖母’と‘カメリーノの祭壇画の聖母子’。

クリヴェリの魅力は妖しい魔性的な視線がとても悩ましい聖母マリア、これほどドキッとするマリアの視線はほかの画家は絶対に描かない。クリヴェリだけがこの容貌を生み出せたのはこの画家の感性が稀にでてくる突然変異だったのかもしれない。

|

« 美術館に乾杯! ブレラ美 その二 | トップページ | 美術館に乾杯! ブレラ美 その四 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/65878/65280177

この記事へのトラックバック一覧です: 美術館に乾杯! ブレラ美 その三:

« 美術館に乾杯! ブレラ美 その二 | トップページ | 美術館に乾杯! ブレラ美 その四 »