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2017.05.19

美術館に乾杯! ブレラ美 その八

Img_0001    ボッチョーニの‘自画像’(1908年)

Img_0002     ボッチョーニの‘ガレリアの暴動’(1910年)

Img     ボッチョーニの‘伸縮性’(1912年)

Img_0003     カッラの‘魔法にかけられた部屋’(1917年)

ブレラが所蔵するl近代絵画で最も魅了されたのは20世紀初頭におきた未来派のボッチョーニ(1882~1966)。この34歳で早死にした才能豊かな画家が心をくだいたのは都市のもつ‘現代性’と‘スピード’を表現すること

これまで未来派運動を進めたバッラ(1871~1958)、ボッチョーニ、セヴェリーノ(1883~1966)らの作品と縁があった美術館はNYのMoMAとローマの国立近代美とブレラ。おかげでスピードとダイナミズムを感じさせる具象と抽象がうまいぐあいに混ざったフォルムを存分に楽しむことができた。

ボッチョーニの街の風景をバックにした‘自画像’はよくみると手にパレットをもってりるが、顔をみてすぐ後ろの建物に視線を移すとボッチョーニが画家であることをうっかり忘れてしまう。‘ガレリアの暴動’の舞台はミラノの名所であるアーケード、‘ヴィットーリア・エマヌエーレ2世のガレリア’、警官と労働者のデモ隊が衝突した場面が描かれている。

‘伸縮性’は一見するとフォルムが連続する抽象絵画のようにみえるが、しばらく画面をながめていると真ん中に右から左に進む馬と騎手が真横から描かれていることがわかる。加山又造の作品に馬が疾走する姿を連続的に描いた‘駆ける’があるが、これは明らかに未来派の影響、又造はボッチョーニのこの絵をみたのかもしれない。

デ・キリコ(1888~1978)とともに形而上絵画をつくりだしたカッラ(1881~1966)が1917年に制作した‘魔法のかけられた部屋’はかなり複雑な空間構成。頭のなかが混乱しないためには配置されたモチーフをみる位置を適度に変えてみるといいが、それでもマネキンや魚などがずれ落ちる感じは消えないまま。

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