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2017.04.12

美術館に乾杯! ベルギー王立美 その二

Img_0004     ボスの‘キリストの磔刑’(1485~90年)

Img     クエンティン・マセイスの‘聖アンナの家族’(1509年)

Img_0002     ウェイデンの‘アントワーヌ・ド・ブルゴーニュ’(15世紀)

Img_0003     ティントレットの‘サタンと戦う大天使ミカエル’(1590年)

王立美で残念な絵が2枚ある。ひとつはボス(1450~1516)の最初期の作品‘キリストの磔刑’とダリのシュール魂が見事に花開いた‘聖アントワーヌの誘惑’、この美術館は運よく2度訪問する機会があったのだが、どういうわけかこの2つは姿をみせてくれなかった。

ボスの絵は必見リストにブリューゲルとともに二重丸をつけて載せているから、見落とすことはないはず。どうして会えないのか不思議でならないが、修復中だった? 昨年6月マドリードのプラドでみた大ボス展でリカバリーを期待していたが、出品されてなかった。この絵に関してはどうも相性が悪い。

来週の18日からボイマンス美が所蔵するブリューゲルの‘バベルの塔’が東京都美で公開される。ワクワクしているが、この展覧会にはビッグなオマケがついている。それはボスの作品2点、プラドでも展示してあった‘放浪者’と‘聖クリストフォロス’。ボスに関心がある人は血が騒ぐだろう。

イタリア絵画から大きな影響をうけたクエンティン・マセイス(1465~1530)の‘聖アンナの家族’は大人や子どもが沢山描かれているのに、ビジーでもなく繊細で丁寧な筆使いに魅了される。こういう家族のあたたさが感じられる宗教画はあまりみたことがない。

ウェイデン(1399~1464)のファン・エイクのリアルな肖像画を彷彿とさせる‘アントワーヌ・ド・ブルゴーニュ’も大きな収穫。ウェイデンのモデルを画面いっぱいに描いたものははじめみた。キリストやマリアの絵だけでなく肖像画も相当上手い。

ティントレット(1519~1594)の‘サタンと戦う大天使ミカエル’はドレスデン美にも別ヴァージョンがある。これは画家が70歳をすぎて描いたもので、得意の斜めの構図で臨場感のある戦いの場面を表現している。まるでスピーデイに展開するスペクタクル映画をみているよう。

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