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2017.04.22

期待を上回る‘海北友松展’!

Img     ‘雲龍図 阿形’(右隻 重文 1599年 建仁寺)

Img_0001     ‘吽形’(左隻)

Img_0002_2     ‘柏に猿図’(16世紀 サンフランシスコ・アジア美)

Img_0003_2     ‘網干図屏風’(左隻 17世紀 三の丸尚蔵館)

Img_0004     ‘月下渓流図屏風’(左隻 17世紀 ネルソン・アトキンズ美)

4月19日、京博ではじまった‘海北友松展’(4/11~5/21)をみるため4年ぶりに京都へ行った。朝早い新幹線に乗ったので、9時30分の開館と同時に入館、新装なった京博に来るのははじめて。もとの本館での開催をイメージしていたが、通常展を行っている新館で列に並んだ。

海北友松(1533~1615)は実力絵師ではあるが、狩野永徳や長谷川等伯とくらべると知名度は三分の一くらいかもしれない。それは‘海北友松’という名前が‘かいほうゆうしょう’とすっと読めないことも一因。この絵師を知るきっかけになったのはかなり前京博で開催された‘建仁寺展’。

ここに出品された迫力満点の‘雲龍図’に度肝をぬかれ、‘かいほうゆうしょう’を胸に刻み込んだ。過去見た作品で印象深い龍の絵が全部で4点でている。そして、プラスαの収穫は長谷川等伯を連想させる手長猿を描いた‘柏に猿図’、下の草花の緑がよく残っており長くみていた。

じつは今回最も期待していたのは三の丸尚蔵館が所蔵する‘網干図屏風’、1999年にあった‘皇室の名宝展’にこの絵は‘浜松図’とともに出品されたが、展示替えでお目にかかれなかった。その後、尚蔵館での展示をずっと待ち続けたが願いが叶ったのは‘浜松図’のほうだけ。

この回顧展に2点はたぶんでてくるとは読んでいたが、出動するタイミングに‘網干図’が合うかどうか、果たして、ありました!ありました! 最初にこの網干がでて(4/11~4/23、5/9~5/21)、浜松は後半に展示される(4/25~5/21)、リカバリーに18年かかったので感慨深くながめていた。

そして、最後にすばらしい絵が飾ってあった。60年ぶりに里帰りした‘月下渓流図屏風’、等伯の‘松林図屏風’が頭をよぎる静寂な水墨の世界、こんないい絵があったのか、という感じ。もし、日本にあったら国宝まちがいないだろう。チラシに最晩年に描いた最高傑作とあったので、どんな絵かと気になっていたが確かにその通り。通期の展示なのでいつ出かけてもみられる。

この絵をみたら友松のスゴさがわかり絵画史における位置づけを改めなくてはならなくなった。永徳、等伯、友松は真に桃山のビッグ3、海北友松に乾杯!

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