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2017.04.04

美術館に乾杯! ウォーレス・コレクション その四

Img_0001     ハルスの‘笑う騎士’(1624年)

Img      レンブラントの‘ティトゥスの肖像’(1657年)

Img_0002     ヤン・ステーンの‘洗礼の祝宴’(1664年)

Img_0003     カナレットの‘ヴェニスの風景’(1735~44年)

海外にある美術館で規模の違いはあってもブランド美術館といわれるところにはだいたいレンブラント(1606~1669)の作品が展示してある。一方、同じオランダ人画家のハルス(1580~1666)についてはいい絵があったなという印象がある美術館は限られてくる。

ロンドンではウォーレス・コレクションとケンウッドハウスにすばらしい肖像画が飾られていた。‘笑う騎士’だけでなくハルスの描く人物は笑っていることが多い。このハルスの‘笑いの謎’は決着してないが、描いているモデルの性格だけでなくハルス自身が陽気な人間だったのかもしれない。

レンブラントもハルス同様、感情表現に長けた画家、二人の違いはレンブラントはもちろん笑っている顔を描くが、ほかにも怯えや不安な心情といった緊張感のはりつめた表情もリアルに描写する。息子のティトゥスの肖像はどちらかというと静的な内面をよくとらえている。

レンブラントより20年後に生まれたヤン・ステーン(1626~1679)の描く家族の群像は騒々しくてドタバタしているイメージが強い。洗礼を受けた赤ん坊のお祝いの宴だが、まさにみんな陽気な顔をして浮かれている。ステーンは宿屋を営んでいたから人々の騒ぐ様子はよくわかっており、それを絵にした。

イギリスの美術館の例にもれずここにもカナレット(1697~1768)やグアルデイ(1712~1793)が描いたヴェネツィアの風景画がたくさんある。その理由はこうした絵がヴェネツィアの観光案内に一役買っていたから。でかけたのは主に上流階級の子弟。このころ教育の仕上げのためヨーロッパ大陸にでかけるグランドツアーが盛んでカナレットへに注文が殺到した。

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