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2017.04.27

美術館に乾杯! アントワープ王立美 その二

Img_0001     メムリンクの‘父なる神と奏楽の天使たち’(1489年)

Img_0002     ヤン・マセイスの‘ユディト’(16世紀中頃)

Img_0003     ルーベンスの‘凍れるヴィーナス’(1614年)

Img_0004     ルーベンスの‘キリストの磔刑’(1620年)

MASミュージアムに展示されたアントワープ王立美蔵作品は部屋のスペースの関係で大作は運んでこれない。そのため、メムリンク(1465~1494)の左右に大きくのびる祭壇画の‘父なる神と奏楽の天使たち’は残念ながらみれなかった。

このメムリンクの画才に200%開眼したのはアントワープに移動する前の日に滞在したブリュージュで訪問したメムリンク美。ここにずらっと飾られていた最高傑作といわれる‘聖ヨハネ祭壇画’や‘聖ウルスラの聖遺物箱’の前ではほかのブランド美術館にあったものとは倍以上の感動を味わった。だから、精緻な写実性が心を打つ‘父なる神’もみたくてしょうがない。

フーケの‘聖母子と天使たち’同様、強く引き込まれたのはヤン・マセイスの‘ユディト’、このドキッとする画題はいろんな画家によって描かれている。カラヴァッジョの作品ではホロフェルネスの首をユディトが今まさに切り落とさんとする場面、気の弱い人はこの血しぶきを正視できないかもしれない。

この絵にくらべるとヤンの描いたユディトは敵将の首をもってるだけなのでしばらくはみておられる。でも、モデルのぬめっとした顔には魔性の微笑み的なところがあり、ゾクッとするような怖さがじわじわとわきおこってくる。イタリアのマニエリスムとフォンテーヌブロー派をミックスしたような表現はヤンの腕の確かさをみせつけている。

ルーベンス(1577~1640)が暮らした町の美術館だから、ここのコレクションは世界最大規模、臨場感のある‘キリストの磔刑’をMASでみれたら最高だったが、展示してあったのは‘凍れるヴィーナス’と‘放蕩息子’の2点。ヴィーナスの緊張した表情とキューピッドの寒くてたまらないといった顔が目に焼きついて離れない。

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