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2017.04.01

美術館に乾杯! ウォーレス・コレクション その一

Img     ウォーレス・コレクションの玄関ホール

Img_0002     ブーシェの‘日の出’(1753年)

Img_0003     ブーシェの‘日没’(1753年)

Img_0001     ブーシェの‘ポンパドゥール夫人’(1759年)

はじめてのパリ旅行でルーヴル美を訪問したときは絵画でいうとダ・ヴィンチの‘モナリザ’とかドラクロアの‘民衆を率いる自由の女神’あたりをみたら時間がもうあまりないという感じになる。だから、ロココ絵画を楽しむのは2度目以降。ルーヴルにあるヴァトーやブーシェ、そしてフラゴナールをみたらロココは卒業といってもいいくらいだが、ロココに嵌っ人にはもうひとつ欠かせない美術館がある。

それがロンドンの邸宅美術館、ウォーレス・コレクション。2010年にようやく長年の夢が叶った。ありがたかったのはここは国立の美術館なのでお金をとらないこと。大英博物館同様、無料なのである。イギリスで美術巡りをするとこういうことがあるので好感度がさらに増す。

ロココのなかで数が多いのがブーシェ(1703~1770)、全部で10点あった。目を見張らされるのはエントランスホールの階段を登っていったところの壁に飾ってある‘日の出’と‘日没’、縦3.24m、横2.64mの大画面はブーシェ最大の作品。

‘日の出’は太陽神アポロが天空の旅に出る場面で白い滑らかな肌をした海のニンフたちがその準備をしているところ。‘日没’は帰還したアポロが装飾された凱旋車から降りてきたところが描かれている。バロックのルーベンスにもこういう天使やニンフが大勢出てくる大作があるが、ブーシェの描く人物はさらに洗練されて優美で心がとろけるような雰囲気につつまれている。

ブーシェの大パトロンだったのがルイ15世の公的な愛人ポンパドゥール夫人、ミュンヘンのアルテピナコテークにある夫人の肖像画と同じく、ここにある肖像画もつい見とれてしまうほど見事なもの。ポンパドゥール夫がいるのは自邸シャトー・ド・ベルヴューの庭園。暗い背景に白い肌をした夫人が発光体のように輝いている。

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