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2017.04.13

美術館に乾杯! ベルギー王立美 その三

Img     鍋いっぱいのムール貝を食べる喜び!

Img_0001     ブリューゲルの‘反逆天使の転落’(1562年)

Img_0003     ブリューゲルの‘鳥罠のある冬景色’(1565年)

Img_0002     ブリューゲルの‘ベツレヘムの人口調査’(1566年)

昨年末、銀座4丁目のサッポロライオンで友人と忘年会をしたとき、国内産のムール貝のワイン蒸しを注文した。ブリュッセルで美味しいムール貝にありついたのでメニューをみてすぐとびついたのである。ところが、身のぷるっとしたベルギーのものとくらべるとボリューム感は半分。で、無性に本場のムール貝が食べたくなった。

農民の生活をやさしい心で活写したブリューゲル(1526~1569)の絵の中にも鍋いっぱいのムール貝がでてくる。ブリュッセルは3度行ったことがあるが、いつも楽しみなのがムール貝。ベルギービールがまたいけるので蟹をたべるときのように黙って夢中に食べる。何と食べるにしても夢中に食べるときほど幸せなことはない。

農民画家ブリューゲルは1563年、37歳のときアントワープからブリュッセルに移り、以後亡くなるまでここで暮らした。だから、王立美にはブリューゲルがしっかり4点所蔵されている。これはウイーン美術史の12点に次ぐ多さ。1556年頃に描かれたちょっとコンデイションの良くない‘東方三博士の礼拝’と上の3点。

2005年、はじめてこの美術館を訪れたとき見たい度の大きかったのがボスの影響を強く受けた‘反逆天使の転落’、中央の大天使ミカエルと天使たちにやっつけられる怪物たちはじつに変な生き物ではあるが、ボスが描くものほど怖さやグロテスクなところはなく、漫画チックでユーモラスな格好をしている。

右端にはムール貝のお化けがおり、その上のほうにはふぐと鳥のハイブリッド種が口を大きく開け体を思いっきり丸くして天使に立ち向かっている。まさにふぐ提灯、思わず笑ってしまう。画面の隅から隅までじっくりみていると、こんなおもしろくてファンタジックな世界をブリューゲルはどんなことから刺激をうけて生み出したのかこの時代に瞬間移動して聞いてみたくなった。

‘鳥罠のある冬景色’はウイーン美術史美にある‘雪中の狩人’のような静かな村の光景が心に深く刻まれるのに対して、‘ベツレヘムの人口調査’は多くの人たちが登場する‘謝肉祭と四旬節の喧嘩’と同じく一日のある時間帯にこの村におきていることをあれこれ描いている。この日は村の人口調査が行われたので、左の建物に登録する人たちが殺到している。

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