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2017.04.07

Bunkamuraの‘これぞ 暁斎’展!

Img_0004     河鍋暁斎の‘地獄大夫と一休’(1871~1889年)

Img_0001         ‘雨中の蓮池に降り立つ白鷺’(1871~1889年)

Img         ‘月に手を伸ばす足長手長、手長猿、手長海老’

Img_0002     ‘鬼を蹴り上げる鍾馗’(1871~1889年)

イギリスに住むゴールドマン氏が所蔵している河鍋暁斎(1831~1889)の作品が日本ではじめて公開されるというので渋谷のBunkamuraへ行った。以前はBunkamuraというと西洋絵画しか考えられなかったが最近は浮世絵が登場したりして日本美術も企画のバリエーションのなかに入ってきている。

今回スポットを当てたのは近代に鳥獣戯画をよみがえらせたり踊る骸骨を描いて人々を楽しませた河鍋暁斎、展示されているものはすべてゴールドマン氏のコレクション。その数173点。幼いころ歌川国芳に入門しただけあって描くものは多岐にわたっている。また、‘北斎漫画’のような絵描きノートまでしっかりつくっているのだから絵にたいする情熱は半端でない。

大半がユーモラスな絵だが、作品の完成度が高く最も見ごたえのあるのが‘地獄太夫と一休’、このヴァージョンはいくらあるのか知らないが、これで4点くらいお目にかかった。三味線を弾く骸骨の頭に一休が乗り、狂乱的に踊っている。骸骨も一緒に踊るという設定がなんともおもしろい。

今回の収穫は光の描写にハッとした‘雨中の蓮池に降り立つ白鷺’と足長、手長の連想にシュールさを感じさせる‘月に手を伸ばす足長手長、手長猿、手長海老’。足の長い人間はそう違和感がないが、手の長い人物を探すのは苦労する。

これはおそらく、月と手長猿の話があってこれにまず手長海老をくっつける。月の手前を小さい海老にするとあとは最初の人間を細工すればいい。足を思いっきり長くし、手もちょっと無理があるがすーっと伸ばす。これで月までいける。暁斎の頭は顔に似合わずとても柔らかい。

絵の前でつい笑ってしまったのが‘鬼を蹴り上げる鍾馗’、鬼も鍾馗に睨まれると借りてきた猫にみたいにおとなしくなり情けないほど弱々しい。だから、蹴られると軽く空に舞うことになる。

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