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2017.03.04

美術館に乾杯! プラハ国立美 その二

Img_0001    ブリューゲルの‘干草の収穫’(1565年)

Img_0004    近景、中景部分

Img     レンブラントの‘読書中の学者’(1634年)

Img_0002    ゴヤの‘ドン・ミゲル・デ・ラアデイサバルの肖像’(1815年)

国立新美の‘ミュシャ展’(3/8~6/5)同様、開幕が待ち遠しいのが東京都美で公開されるブリューゲルの‘バベルの塔’(ボイマンス美蔵)、4/18~7/2まで出品される。ウイーン美術史美にあるバベルの塔は運よくお目にかかっているが、こちらはまだなので胸が高まる。

この絵はBaroqueさんによると1993年にやって来たそうだが、ちょうどその頃名古屋で仕事をしていたのでみることができなかった。ブリューゲル(1525~1569)の作品がはじめて日本で公開されたのは1990年でその記念すべき絵がプラハ国立美が所蔵する‘干草の収穫’。

どこの美術館だったかは忘れたが、夢中になってみたことをよく覚えている。だから、現地で再会したときは多少は心に余裕があり、農民画家ブリューゲルが活写する働く農民たちの姿をじっくりとみた。手前の道を母と娘2人が並んで歩いており、中景では男たちが馬車の荷台に干草を積み上げている。この村に瞬間移動してながめているような気分。

レンブラント(1606~1669)が28歳のときに描いた‘読書中の学者’も印象深く、男性の肖像画ではお気に入りの第一列においている。レンブラントはこの年愛するサスキアと結婚しており、人生の絶頂期、だから絵画制作にもいちだんと熱が入っていた。本を読むのを止めこちらにふりかえる学者の真摯なまなざしには近づきがたい雰囲気がただよっている。

ブダペスト美にはゴヤ(1746~1828)の庶民を描いたとてもいい肖像画が2点あったが、ここには貴族の内面性が強く感じられる肖像が飾ってあった。ゴヤは商売っ気があって注文主の格によって描き方を変えていた。男の容貌からするとなかなか芯が強そう。

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コメント

わたしも
その1990年の記念すべきプラハ国立美展の
‘干草の収穫’を上野の国立西洋美館でみてます・・・
このたび お写真拝見して
忘れてましたが思い出しました。
その時買った図録がありました。

プラハでは、美術館にはゆかない 
他の観光見物コースでした。

ソ連支配の頃のチェコスロバキアを、
映画 007のリビングデイライツ
でハラハラしながらみてました。

投稿: Baroque | 2017.03.08 17:21

to Baroqueさん
‘干草の収穫’が展示されたのは西洋美でしたね。
思い出しました。

プラハはスメタナの音楽とかもうすぐやって来る
ミュシャとか旅情をかきたててくれるとてもいい街
でした。また訪ねてみたいです。

投稿: いづつや | 2017.03.08 23:13

ミュシャ展に行きましたが、『スラブ叙事詩』の大作群に圧倒されました!

ブリューゲルの『干草の収穫』は、風景が牧歌的で、見ていて平和な気持ちになる傑作だと思います。当時アメリカにいたので見逃しましたが、貴重なブリューゲルのこれだけの名作をよく送ってくれたものですね!

レンブラントの『読書中の学者』もすばらしい傑作だと思います。三菱一号館美術館のプラド展でサロモン・コニンクというオランダの画家の『書斎の哲学者』という作品がありましたが、構図や光の描写で、この作品に非常に近いものでした。レンブラントの影響力がよくわかります。

ゴヤのご紹介作品は図録とネットで見ただけですが、木炭で描かれたのかと思えるような力強い黒が印象的ですね。『黒い絵』連作にも通じるものがあるように思います。

投稿: ケンスケ | 2017.03.10 21:36

to ケンスケさん
‘干草の収穫’に魅了され続けています。ルーベンス
が画業の後半にブリューゲルの影響を受けて農村の
光景を描きましたが、その気持ちがよくわかります。
風俗画が好きになったのはこの絵をみたからです。

レンブラントの学者の肖像も印象に強く残ってます。
ゴヤの肖像画は背景の黒が人物の内面をひきだして
ますね。

投稿: いづつや | 2017.03.11 00:00

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