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2017.03.03

美術館に乾杯! プラハ国立美 その一

Img_0002   カレル橋のかかるモルダウ川西岸の丘の上に建つプラハ城    

Img    プラハ城の向かい側にあるプラハ国立美(シテンベルク宮殿)

Img_0003     デューラーの‘ロザリオの祝祭’(1506年)

Img_0004   ブロンズィーノの‘エレオノーラ・ディ・トレドの肖像’(1543年)

Img_0001     マビューズの‘聖母子を描く聖ルカ’(1515年)

今ワクワクしながら開幕を待っているのが来週の8日から国立新美ではじまる‘ミュシャ展’(3/8~6/5)、期待はなんといってもミュシャが晩年に描いた連作‘スラブ叙事詩’、全20点が日本でみられるなんて夢のような話。それがもうすぐ実現する。

2003年、チェコのプラハへでかけたときツアーの参加者にはミュシャが好きな女性がいて、自由散策ではミュシャ記念館へ行きポスターを買い込んだと楽しそうに話していた。また、プラハ城観光の際は聖ヴィート大聖堂でミュシャが描いた見事なステンドグラスをみることができた。

lプラハ国立美の所蔵美術品は分散して公開されており、カレル橋のかかるモルダウ川を見下ろす丘陵に建てられたプラハ城のむかい側にあるシテンベルク宮殿にあるのは古典絵画、近現代絵画や彫刻、工芸などは市内の別の建物で展示されている。

古典絵画で印象に残っている作品はそれほど多くないのだが、そのなかに思わず‘うわー!’と声が出たのがある。デューラー(1471~1528)の‘ロザリオの祝祭’、二度目のヴェネツィア旅行のとき現地で描いたもので画面の多くを赤の色が占領し、みるからに賑やかで堂々たる聖母子像。

描き込まれた人物のうち右にいるのが赤い衣装の身をつつんだ皇帝マクシミリアン1世、そして赤いバラの冠をもっている幼子キリストの前にいるのが教皇ユリウス2世。二人の間に描かれた天使は尊敬するベッリーニの絵にでてくる姿を借用している。この絵とめぐりあったのは生涯の思い出。

ブロンズィーノ(1503~1572)がキャンバスいっぱいを使って仕上げた‘エレオノーラ・ディ・トレドの肖像’も忘れられない一枚、フィレンツェのウフィッツイにも女性を描いたすばらしい作品があるが、このコジモ1世の妻は一見すると冷たい表情をみせているが、じっとみているとその魅力にほんろうされる。

ネーデルランドの画家、マビューズ(1478~1532)の‘聖家族を描く聖ルカ’は空間処理がおもしろい作品、広い部屋に聖母がぽつんと座り、その姿を画家たちの守護神ルカが静かに描いている。背景をみると遠近法がきいて遠くの聖堂までみえる。こんな構図の聖母子像はみたとこがない。

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コメント

プラハは22年前、ウィーンを訪れた後に行くことも考えたのですが、時間的都合で断念しました。

さて、確か1970年代後半に日本であった『プラハ美術館展』に父が行き、その図録が家に置いてあったのですが、その図録はかなり前に処分してしまいました。それで東京のどこの美術館で開催されたのかわかりません(当時、国立西洋美術館以外にあまり西洋絵画の美術展をする美術館はなかったので、たぶん百貨店だったように思います)。

この時、ご紹介のゴヤの『ドン・ミゲル』の肖像画が出ていたのは図録でよく覚えていますが、他はメジャーな作品はなかったようです。

デュ―ラ―の『ロザリオの祝祭』は、ずっと見たいと思っている絵です。修復されたようですが、色彩がまばゆいばかりで、デュ―ラ―作品の中で一番美しい絵かな、とも思います。

ブロンズィーノの『エレオノーラ・ディ・トレドの肖像』は、ウフィツィにある名品に遜色のない名作ですね!

投稿: ケンスケ | 2017.03.10 21:18

to ケンスケさん
プラハ美の古典絵画はデューラーの‘ロザリオの
祝祭’がすばらしいです。これは一生の思い出です。

そして、ブロンデイーノもぐっときます。ブロン
デイーノのいい絵がブダペストとプラハにあること
が驚きです。

投稿: いづつや | 2017.03.10 23:48

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