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2017.02.08

美術館に乾杯! ドレスデン美 その七

Img_0002_2     プッサンの‘フローラの王国’(1631年)

Img_0003     ロランの‘エジプト逃避途上の風景’(1647年)

Img_2     フリードリヒの‘山上の十字架’(1808年)

Img_0004_2     フリードリヒの‘雪の中の石塚’(1807年)

気になっている画家との距離が一気に近くなるのは回顧展を体験したとき。プッサン(1594~1665)の場合、ルーヴルにある‘アルカディアの羊飼いたち’をみたのがきっかけとなり、1点でも多くの作品をみたいと思うようになった。

そして、その願いが何倍もの作品となって実現したのが2008年アメリカの美術館をまわっているときメトロポリタンで遭遇した‘プッサン展’、世界中の名だたる美術館から集結した傑作の数々を前にテンションが上がりっぱなしだった。

エルミタージュにもウイーン美術史美にもプッサンのいい絵があったが、ドレスデンでは2点みた。‘フローラの王国’はローマの詩人オウィデイウスの‘変身物語’を題材にして描いたもの。中央ではナルシスが壺の水面に映る自分の姿をみてうっとりしている。

プッサンがあるとついでにみたくなるのがクロード・ロラン(1600~1682)。‘エジプト逃避途上の風景’は人物を広々感のある風景のなかにとけこませるところや明るい空にたなびく雲がプッサンの描き方によく似ている。

ツヴィンガー宮殿のなかに飾られているのは古典絵画が中心だが、近代絵画のコレクションは宮殿からあまり遠くない建物で展示されている。普通のツアー旅行ではここは行かないので次回の楽しみとなった。画集にはゴーギャンや、クリムトなど目を惹くものがいくつも載っている。

最も関心を寄せているのはフリードリヒ(1774~1840)の‘山上の十字架’、非常に鑑賞欲をそそる作品である。‘雪の中の石塚’は運のいいことに2005年西洋美で開催されたドレスデン美展でお目にかかった。ドイツの美術館をまわりフリードリヒを追っかけることをアバウトに夢見ているが、はたして実現するだろうか。

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コメント

『フローラの王国』は以前から私の大好きな作品です! 色彩家より素描家と言われるプッサンの作品の中でも、色彩がとても明るくて、魅了されます。

ロランの『エジプト逃避途上の風景』も1974年の『ドレスデン美術館展』の図録で見ました。この展覧会は、今ならありえない豪華版だったようです。

おっしゃるようにプッサンとロランの風景の作風は似ていますね。二人はローマでフランスからの異邦人として、お隣さん同士で、いっしょに夜ワインを飲む仲だったそうです!

フリードリヒは、初めて作品を見てから大好きになった画家で、以前は大きな画集を持っていました。ただ作品の大半はベルリン、ハンブルク、ドレスデンなど訪れていないドイツの都市にあるため、実見したのは一部です。

そのうちの一つは、ご紹介の『山上の十字架』の別バージョンです。アメリカ・テキサス州のキンベル美術館にあり、大変感動しました。

『雪の中の石塚』もそうですが、フリ―ドリヒの描く風景は画家の心の内面を表した心象風景ですね。なにか瞑想してしまう世界で、とても惹きつけられます。

投稿: ケンスケ | 2017.02.09 21:10

to ケンスケさん
日本ではなかなか鑑賞の機会がないプッサン
とロランには神話物語や歴史上の事件がつまって
ますから、‘読む’絵画ですね。
二人は本籍フランスで現住所イタリアだったから
画風も似てきます。

フリードリヒをたくさんみたいのですが、
ドイツをまわらないとダメですね。‘山上の十字架’
のヴァージョンをキンベルで見られましたか、
羨ましいです。

投稿: いづつや | 2017.02.10 00:02

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