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2017.02.06

美術館に乾杯! ドレスデン美 その五

Img_0004     ルーベンスの‘ダビデの手紙をうけとるバテシバ’(1635年)

Img_0001     ベラスケスの‘紳士の肖像’(17世紀)

Img_0003     ムリーリョの‘聖母子’(1670年)

Img          ドルチェの‘聖チェチリア’(1671年)

海外の大きな美術館へ行くとどこでもルーベンス(1577~1640)の作品に出会う。一枚だけということはなく2点以上はある。何点かみたドレスデンで印象深いのは‘ダビデの手紙をうけとるバテシバ’。

昨年芸能界は不倫したタレントや音楽家、噺家が続出し週刊誌やTVのワイドショーでその顛末が事細かく報じられた。絵画の世界にも似たような話がでてくる。ルーベンスが二度目の若妻エレーヌ・フールマンをモデルにして描いたバテシバは結婚している身。夫はダビデの部下。

ダビデは強引な男だから、部下の妻だろうが好きになったらもう一直線。従者の黒人の少年に手紙をもたせてバテシバのもとに届けさせる。‘あのー、ダビデの旦那からの手紙をうけとってください’、バテシバはつきかえしたいところだが、そうもいかない。

ルーベンスがスペインにやって来たとき会ったことのあるベラスケス(1599~1660)、肖像画の名手であるが‘紳士の肖像’もなかなかいい。フェリペ4世を描くときは宮廷画家の本分をわきまえだいぶ脚色して仕上げたが、ほかの人物は素のまま。こういう絵をみるとそのことがよくわかる。とにかく巧い!

ムリーリョ(1618~1682)のやさしい聖母子像はベラスケス同様、ヨーロッパの王侯、貴族から愛された。ドレスデンでこの絵をみたときはプラドにいるような気分になった。本当に心が和む。

海外の美術館でドルチェ(1616~1686)の絵をみることはあまりない。ルーヴル、ロンドンナショナルギャラリーでみた覚えはない。そのため、どの美術館の図録にでていたかは記憶のファイルからすぐ送られてくる。この美術館の図録にもしっかり載っている。

ところが、この音楽の守護聖人チェチリアを描いた絵は当時はみているのにみてない状態だった。関心が必見リストの作品ばかりにいっていたのでみたという実感がない。このつるっとしたきれいな丸顔を見るたびに惜しいことをしたなと思う。

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コメント

ご紹介の作品のうちルーベンス作品を除き、残り三点は、
1974年の『ドレスデン美術館』の図録に載っていたのをありありと思い出します。ルーベンスは、『メルクリウスとアルゴス』という作品が来日していましたが、この作品も名品だと思います。

ベラスケスの肖像画は有名作品ですが、ムリーリョの『聖母子』も名品ですね。母子ともモデルを見たままに描いたようですが、なんとも身近な聖母の雰囲気がいいです。

カルロ・ドルチの『聖チェチリア』も図録でよく眺めていました。国立西洋美術館にもラピスラズリの青が際立つ『悲しみの聖母』という大変美しい作品があります!

投稿: ケンスケ | 2017.02.08 22:19

to ケンスケさん
3点来日してましたか。充実したラインナップ
ですね。ムリーリョはいいですね。ほっとします。

ドルチェの絵は見逃しました。西洋美の
‘悲しみの聖母’は知ってますが、今のところ
ドレスデンと西洋美の2点しかすぐでてきません。

投稿: いづつや | 2017.02.09 01:04

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