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2017.01.31

美術館に乾杯! ウィーン美術史美 その八

Img_0001     ルーベンスの‘ヴィーナスの祝祭’(1637年)

Img         ルーベンスの‘毛皮の女’(1638年)

Img_0002    ダイクの‘プファルツ選帝侯公子ルプレヒト’(1632年)

Img_0003         スプレンヘルの‘ヴィーナスとアドニス’(1597年)

若い頃、ジュネーブに住んでいた。当時は今ほど美術にのめりこんでなかったが、ミュンヘンのアルテ・ピナコテークやウィーン美術史美に飾ってあった名画との出会いは大きな感動をもたらしてくれた。強く印象に残っている画家が3人いる。デューラー、ブリューゲル、そしてルーベンス(1577~1640)。いずれも展示されている作品の数が圧倒的に多い。

ルーベンスの画才に圧倒されるのは大作を目にしたとき。大きなスペースに登場人物を躍動的に描きドラマ性に満ちた画面に仕上げていくルーベンスの技量は神業的なところがある。縦2.2m、横3.5mある‘ヴィーナスの祝祭’は代表作のひとつで、生命賛歌をバロックという新しい様式で表現した傑作中の傑作。

画面の左下に2番目の妻、若いエレーヌ・フールマンを描きこんでいるが、ここには‘毛皮の女’というタイトルをつけエレーヌを半裸の姿で描いたものもある。これほど若くて美しければどんな風に仕上がってもヴィーナスのイメージが生まれてくる。天はルーベンスの芸術を完成させるためにエレーヌをルーベンスに引き合わせたのかもしれない。

ルーベンスをみたらダイク(1599~1641)はどこにあるの?となる。幸いここにはダイクのいい絵も揃えている。お気に入りのひとつが美男の‘ブファレツ選帝侯公子ブレヒト’、ダイクは脚色していい肖像画にすることがあるから実際はこれほどかっこよくはないだろう。

スプランヘル(1546~1611)がルドルフ2世の依頼で制作したちょっとマニエリスム風の‘ヴィーナスとアドニス’はまだ縁がない。8年前‘芸術新潮’で特集されたヴィーナスでこの絵のことを知り、関心がいくようになった。ウィーンを再訪することがあったらしっかりみたい。

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