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2017.01.26

美術館に乾杯! ウィーン美術史美 その四

Img     デューラーの‘若いヴェネツィア女性の肖像’(1505年)

Img_0001     デューラーの‘三位一体の礼拝’(1511年)

Img_0003     クラーナハの‘フリードリヒ賢明公の鹿狩り’(1529年)

Img_0002     アルトドルファーの‘キリストの復活’(1518年)

7,8年前ウィーン美術史美とブダペスト国立西洋美にあるコレクションが一緒に公開されたとき、デューラー(1471~1528)がどちらからも出品されたが、期待していたものとちがっていた。

デューラーはヨーロッパにある大きな美術館、例えばルーヴル、プラド、ウフィッツイなどでいい絵をみることができるが一番充実したコレクションはウィーン美術史美、美術館が作成した図録(日本語版)の表紙に使われているのが‘若いヴェネツィア女性の肖像’、ここには色彩に絵の生命を求めたヴェネツィア派に学んだ成果がでており、現実感のある女性がみずみずしく描かれている。

数多く展示されていたデューラーのなかで最も心を打ったのが祭壇画の‘三位一体の礼拝’、三位一体を讃えている聖人と使徒が身に着けている衣装の赤と黄金色がまぶしいこと!デューラーというと自画像とかアダムとイブのイメージが強かったので目の前に現れたこの壮麗な宗教風景を言葉を失ってみていた。

クラーナハ(1472~1553)も印象に強く残る画家、西洋美に出品された‘ユディット’のもつ衝撃波は長いこと振動し続けているが、風俗画として楽しめる‘フリードリヒ賢明公の鹿狩り’もしっかり記憶されている。
そして、‘ロトとその娘たち’に描かれた女性の愛嬌のある容姿にも魅了されている。

アルトドルファー(1480~1538)の作品はミュンヘンのアルテ・ピナコテークにある‘アレクサンドロス大王の戦い’がすぐ思い浮かぶだけで、ウィーン美術史美の‘キリストの復活’をしかとみたという実感がない。次回のために用意している必見リストの上位に載せている。

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コメント

『三位一体の礼拝』は、すばらしい色彩の輝きですね!
デュ―ラ―が色彩画家だったことがよくわかります。
それに人物が緻密に描かれていて、細部まで見ごたえがあります。デュ―ラー自身も右下に描いて、敬虔なキリスト教徒としての自分を表現しているのですね。

アルトドルファーの作品は、夕焼空がすごく印象に残ります。アルトドルファーは純粋な風景画を描いた最初の画家とも言われていますね。東京富士美術館にあるアルトドルファーの風景画も好きです。

投稿: ケンスケ | 2017.01.29 20:59

to ケンスケさん
‘三位一体の礼拝’はほれぼれする宗教画でした。
ウフィッツイにもこれほど高揚させられるものは
ありません。色彩の鮮やかさが群像表現の強さを
さらに高めています。

アルトドルファーの風景画は目をひきつける天空の
絵描き方がつきぬけてますね。もっと数を増やし
たい画家のひとりです。

投稿: いづつや | 2017.01.30 00:07

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