日本人をネタにしたエスニックジョーク!
わが家の一年の振り返りは美術館巡りのことだけでなく、感動した観光地やおもしろかった本、楽しかった音楽や映画やTV番組、美味しかった食べ物などいろんなことを思い出して、気持ちをリフレッシュしたり、これを刺激材料にして持ち前の好奇心に火をつけたりしている。
昨日紹介した友野教授(明治大学)の本‘感情と勘定の経済学’はアリエリーさんの著作のようなスタイルをとっており、人々が日常生活のなかで思わずとってしまう行動や感情の変化の理由を切れ味鋭く分析している。
‘同調性’がキーワードになっている5章に日本人ならすぐ納得できるおもしろいエスニックジョークがでてくる。この話は以前TVで誰かがしゃべっているのを聞いたことがあるので、ご存知の方もいるかもしれない。
豪華客船が事故に遭い、沈没しそうになる。救命ボートは少なく、とにかく乗客を海に飛び込ませなければ、船と一緒に沈んでしまう。それぞれの国ごとにどのように言えば飛び込ませることができるか。
アメリカ人には‘いま飛び込めばヒーローになれますよ’。
イタリア人には‘美女も一緒に飛び込みますよ’。
ドイツ人には‘飛び込めと規則に書かれています’。
さて、日本人にはどういうか、すぐ納得するせりふが用意されている。
‘ほかのみんなも飛び込んでいますよ’。
じつによくできたジョーク、それぞれの国民性をよく表している。一体誰がつくったのだろうか。ステレオタイプすぎるとらえかたと思う人もいるだろうが、日本人の多くは土壇場でこういう風にいわれるとすぐ飛び込むのにちがいない。日本は十人十色の国ではなくて‘十人一色’の国。群れることが大好きなのだから、みんなで手をつないで飛び込むことになりそう。
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