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2016.12.06

美術館に乾杯! ナショナルギャラリー その六

Img     ルーベンスの‘シュザンヌ・フールマン’(1625年)

Img_0002     ベラスケスの‘鏡をみるヴィーナス’(1651年)

Img_0004     レンブラントの‘ベルシャザルの饗宴’(1635年)

Img_0003     プッサンの‘パンの勝利’(1636年)

海外の名の知れた美術館をまわって必ずといっていいくらい出くわすのがバロックの王、ルーベンス(1577~1640)、ナショナルギャラリーにも数多くの作品が飾られている。だから、どれをとりあげるか迷うが一点となると大好きな‘シュザンヌ・フールマン’しかない。

ルノワール(1841~1919)の初期の傑作‘桟敷席’が描かれたのは1874年、驚くのはこの250年前にルーベンスは近代の画家たちが描くようなはつらつとした肖像画を描きあげていたこと。アングルやルノワールはラファエロの聖母子とルーベンスの女性画を特別な思いでながめていたのだろう。

ベラスケス(1599~1660)というとすぐプラドをイメージするが、ここには別の顔をしたベラスケスのすばらしい絵がある。みるたびに感激する‘鏡をみるヴィーナス’、スペインでは裸婦はご法度だから王の命令でローマに出張したときにこの絵を仕上げた。縛りがなくなったので天才ベラスケスの筆は冴えわたる。描こうと思ったら裸婦でも静物でもなんでも描ける。スゴイ画家である。

ルーヴル同様、この美術館もレンブラントをたくさん揃えている。そのなかで最も印象に残っているのが‘ベルシャザルの饗宴’、レンブラントに惹かれる理由のひとつがその自然な感情表現、この絵にもそれがよくでている。注目の人物はバビロニアの新しい王の左にいる女性、まさにびっくりしている様子。‘あらー、王様動揺しているわ!なにかよくないことが起きるのかしら?’

ギリシャ神話が絵の題材として繰り返し取り上げられるが、にぎやかな場面のひとつが‘パンの勝利’、プッサン(1594~1665)が描いた一枚は大勢の男女が思いっきりはめをはずしてお楽しみの真っ最中、この絵を注文したパトロンはニヤニヤしてみていたにちがいない。

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コメント

ルーベンス大好きです。ルーブルのあの部屋はまだあるのでしょうね(マリー・ド・メデイチの入城)。
私はロンドンのナショナルギャラリーは、行きませんでしたのでので、貴ブログを楽しく拝見致しております。
(コッツウォルズ散策のほうを選択してしまいましたの。)

☆ちなみにロンドンはナショナルミュージアムってありますか?  (ワシントンはナショナルミュージアムであったように記憶してますが・・・・ギャラリーだったかしら・・・)

投稿: Baroque | 2016.12.07 18:04

to Baroqueさん
ルーベンスは色彩の輝きに厚みがありますね。
目のぱっちりしたシュザンヌの肖像画には惚れ惚れ
します。

イギリスは大英博物館がブリティシュ ミュージアムで、
絵画だけを展示しているのがナショナルギャラリーです。
ワシントンにもナショナルギャラリーがありますが、
一般的にはナショナルギャラリーというとロンドンに
あるほうをさし、ワシントンのことをいうときは
ワシントンナショナルギャラリーと呼んでいます。

投稿: いづつや | 2016.12.08 00:15

ありがとうございます。
(んもう、ったっく、自分で調べなさい
  でございましょうに・・・)
感謝しております。

ブリテイシュ ミュージアム が、あの大英博物館ですのね。ミイラやロゼッタストーンは、しっかり見ました。
それにしても、イギリスにはヨーロッパ内陸のものが沢山あり過ぎに思います。

投稿: Baroque | 2016.12.08 00:44

to Baroqueさん
なんのなんの、おやすいことです。大英博物館は
なかが新しくなってますが、まだそれをみていま
せん。

そろそろ、イギリス旅行の優先順位をあげないと
いけないのですが、はじめての場所につい目がむい
てしまい実行プランになりません。

投稿: いづつや | 2016.12.08 23:48

少し以前の画集は、情報量が、少なかったせいもあったでしょう 案外‘間違い’がありました。別の美術館の名前が載ってるという事はありました。昔という程古い画集ではないです・・。そういう時期でしたのね。さらに、テートギャラリーが加わると(はたしてテートが国立かどうかも分かりませんが・・・)???・・・とほほ・・・

投稿: Baroque | 2016.12.09 18:11

to Baroqueさん
テートギャラリーは昔はイギリス絵画とダリなど
近現代絵画を一緒に展示してました。

それが2000年に昔からある建物をテート・ブリテン
という名前にしてイギリスの絵画を古典から現代
まで展示するようになりました。

そして、ダリやマチス、ピカソ、ロスコなどの近現代
絵画や現代アートは同じく2000年にオープンさせた
テート・モダンという別の美術館で展示してます。
2010年に開催された大ゴーギャン展はここでみま
した。

投稿: いづつや | 2016.12.10 01:16

ありがとうございます;:゙;`(゚∀゚)`;:゙・・・
おかげ様にて、混乱ヽ(*≧ε≦*)φの原因がわかりました。
(理解出来たと信じてます・・・)

投稿: Baroque | 2016.12.11 15:45

to Baroqueさん
テート・ブリテンもテート・モダンもいずれ
この新シリーズで登場させます。どうぞご期待
ください。

投稿: いづつや | 2016.12.11 23:32

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