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2016.12.25

‘セレンディピティ’=思わぬ幸運に偶然出会う能力!

Img_0001    茂木健一郎著‘ひらめき脳’(新潮新書 2006年)

今年の7/15、脳科学者の茂木健一郎の本‘ひらめき脳’の冒頭にでてくる‘アハ!ピクチャー’のことをとりあげた。この本の最終章に興味深い話があり、これが心にぐさっときたので少しふれてみたい。

章のタイトルは‘ひらめきとセレンディピティ’、この‘セレンディピティ’とは‘思わぬ幸運に偶然出会う能力’のことで、またそのような偶然による幸運との出会いそのものもそう呼んでいる。これまでまったく知らなかった言葉だが、英語圏では現在一般的な用語になっているという。

この話を聞いてすぐ今年わが身におきた美術館巡りの幸運さを思い起こした。五月末から6月初旬にかけてスペイン旅行をしプラドで大きな話題となったボス展をみただけでなく会期の最終盤に入っていた‘ラ・トゥール展’も楽しむことができた。まさに盆と正月が一緒にやって来たような嬉しさ、そして、プラドの次に足を運んだティッセン・ボルネミッサではなんとワイエスの回顧展に出くわした。幸運がこんなに続いていいのか、と思うほどの運の良さ。

海外の美術館をまわっていてサプライズの展覧会に出会うことがときどきある。例えば、2008年はじめて訪れたシカゴ美では事前の情報がまったくなかった‘ホッパー展’に遭遇し、仰天した。そして、NYに移動するとメトロポリタンではビッグな‘プッサン展’をやっていた。こういうときはたぶん‘セレンディピティ’が高くなっているのだろう。

茂木さんは‘セレンディピティ’という偶然の力を起こすための条件を6つあげている。行動、気づき、観察、受容、理解、そして実現。このなかで最も大事なのが行動。茂木さんはこういっている。‘まずは行動を起こさないとセレンディピティを得ることはできない。行動を起こしてこそチャンスがある。その際の目的は何でもいい、とりあえずは身体を動かして、何かやってみることが重要’。

日頃から美術を愛し‘いい絵に会いたい!’という思いを募らし行動していると、諺の‘犬も歩けば棒に当たる’ではないが思わぬ幸運がやってく来るのかもしれない。

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