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2016.11.14

近代日本美術の煌き! 2014年(平成26)

Img_2     川瀬忍の‘青磁花入 銘・参星’

Img_0002_2     千住博の‘Rujin’

Img_0001_2     杉本博の‘月下紅白梅図’

神農巌とともに大きな関心を寄せている川瀬忍(1950~)、‘青磁花入 銘・参星’にもぞっこん参っている。花入れ口にある二つの小さくとがったところをみるとついあることを思い出す。それは和菓子職人の技、美味しい和菓子のなかには花びらの模様をこのとがった線のように形どったものがある。ちがう場ながらこなれた技はとても似通った線を生み出している。

また、胴の長い形をみると諏訪湖の北澤美や箱根のポーラ美に飾ってあるガラス作品を連想する。例えばガレのクロッカス形花瓶とかドーム兄弟のダチュラ文花器、やきものがどんどん進化してほかの作品と響きあうような新しい造形が生みだされるのはすばらしいこと。川瀬忍と神農巌はこれからも目が離せない。

千住博(1958~)の個展が2014年シンガポールで開かれ、最新作の屏風‘Rujin’がお披露目された。日曜美術館に出演した千住の話がおもしろい、光琳の‘燕子花屏風’を意識してこの24mもある大作を制作したという。たしかに横に連続して流れる滝の姿は燕子花が同じ形で画面に何度も繰り返されるのとかぶる。

これに対し光琳の‘紅白梅図’に写真で挑んだのが杉本博(1948~)、超高性能のカメラを使って原画を撮影し‘夜の紅白梅図’を生み出した。千葉市であった杉本博展でお目にかかったが、息を吞んでみていた。今、日本美術と正面から向かい合っている杉本の創作活動に期待したい。

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