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2016.10.24

近代日本美術の煌き! 2000年(平成12)

Img_0003     前田昭博の‘白瓷面取壺’(文化庁)

Img_0001_2     室瀬和美の‘蒔絵螺鈿八稜箱 彩光’(文化庁)

Img_2     中島潔の‘お花だったら’

やきものの魅力は形の美しさに強く感じているが、壺でほれぼれするような形に出くわすことがある。前田昭博(1954~)の白磁の壺もそのひとつ。その完璧な形に感激するのは丸い壺だけでなく、この‘白瓷面取壺’のように微妙に抑揚をつけて面取りされたものにも心が動かされる。

TVでやきものの制作過程をみることがある。そのときやっていて気持ちがよさそうだなと思うのは乾燥した素地をカンナで削っていくところ。前田は白磁の人間国宝、無造作に削っているようにみえるがきれいに面取りされたいい形に仕上がる。絶品の白磁に乾杯!

今、蒔絵の第一人者は室瀬和美(1950~)、美術番組によく登場してくるので日本の伝統工芸を代表する蒔絵がどのようにつくられていくのかおおよそ頭のなかに入った。その装飾表現はじつに繊細で完成までには熟練の技が駆使され長い時間をかけて現代に生きる人々の感性にあった蒔絵の美が生み出されていく。そうした工程を知ると‘蒔絵螺鈿八稜箱 彩光’がお宝みたいな作品にみえてくる。

中島潔(1943~)の童画をはじめてみたのは2002年のこと。夭折の童謡詩人、金子みすゞの詩をテーマにした作品を展示した回顧展が日本橋三越で行なわれた。‘お花だったら’はお気に入りの一枚。明るい赤、緑、黄色、紫で彩られた花園に横たわる女の子。みすゞの詩と絵画が豊かに響き合っている。

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