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2016.10.15

期待値を上回る‘ゴッホとゴーギャン展’! ゴッホ

Img     ‘収穫’(1888年 ゴッホ美)

Img_0002  ‘ジョぜフ・ルーランの肖像’(1889年 クレラー=ミュラー美)

Img_0003     ‘アルジェリア兵士’(1888年 ゴッホ美)

Img_0001     ‘タマネギの皿のある静物’(1889年 クレラー=ミュラー美)

ゴッホ(1853~1890)は一生付き合っていく画家ときめているので、日本で開催された展覧会は欠かさず足を運んでいる。ここ10年くらいのスパンでみると回顧展は3回あった。2005年(東近美)、2010年(国立新美)、そして2013年(京都市美)、出品作の大部分はいずれもアムステルダムにあるゴッホ美とオッテルローのクレラー=ミュラー美が所蔵するもの。

3年ぶりとなる今回のゴッホ展もふたつの美術館からやって来たものを中心に構成されている。はじめて公開されるものも多く、ゴッホが好きな人にはご機嫌なラインナップであることはまちがいない。ゴッホ人気の高さを裏付けるように大勢の人が熱いまなざしを注いでいた。

アルル時代に描かれた‘収穫’はお気に入りの作品、農民画というとゴッホが敬愛したミレーの作品が思い浮かぶが、それとともにブリューゲルや晩年のルーベンスが描いた心温まる農村の風景も頭をよぎる。この絵が日本で公開されたのは大ヒット。

人物画では‘ジョゼフ・ルーランの肖像’、‘アルジェリア兵’、‘ミリエの肖像’の前に長くいた。このなかで初お目見えは‘アルジェリア兵’、こういう絵をみるとゴッホは肖像画が本当に上手いなと思う。画面の明るさが際立っているのが‘タマネギの皿のある静物’、まさにイエローパワーが炸裂している。

みおわってふと思ったのはゴッホ美、クレラー=ミュラー美にあるいい絵はほとんど日本に来たのではないかと、残っているのはクレラー=ミュラーのお宝No.1の‘アルルのはね橋’くらいのもの。日本にはゴッホが好きな人が大勢いるからゴッホ展が定期的に開催され画集に載っている傑作が姿を現してくれる。こんな国はほかにない。

だから、仕事が忙しくて休みがとれずゴッホの聖地となっているオランダの美術館に出かけられないゴッホファンでも、日本にいて回顧展に足しげく通うと名画の数々が目のなかに入る。絵画鑑賞は長期戦といいきかせ、粘り強く待っているとミューズが必ず幸運を運んできてくれる。

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コメント

そういえば、ゴッホ作品は、ゴッホ美術館の要請で、作品に当てる照明を75ルクスに落とすよう指示されている、とありましたね〜。
当然、ゴッホ作品と近くに並んでいる作品もその明るさになりますから、要は、暗い中で観る。という体験をしたことになりますが、いづつやさん、感じられましたか?会場が暗いと?
僕は、作品観るのに夢中になっていたせいか、但し書見るまで、気づきませんでしたね〜。
まぁ、作品保護の観点から仕方ないですね〜。

投稿: oki | 2016.10.25 22:30

to okiさん
そういう話がありましたか、いつものように説明
書きを読みませんから普通にみてました。ゴッホ美
は照明にまで注文をつけるのであれば過去にあった
ゴッホ美のコレクションが公開されたときは少し
暗かったということですね。

投稿: いづつや | 2016.10.25 23:27

今回は、ゴーギャン以上にゴッホの作品に感動しました。『収穫』はゴッホ美術館で見て以来、約23年ぶりの再会でしたが、改めて色の美しさに打たれました。

『タマネギの皿のある静物』は、しばし見とれました。ゴッホとしては比較的淡い黄色、水色などの色彩に完全に引き込まれました。濃い赤や緑、青も効いていていますね。

投稿: ケンスケ | 2016.10.26 22:06

to ケンスケさん
ゴッホは‘収穫’と‘タマネギの皿のある静物’が
印象深いですね。ケンスケさんも‘収穫’がお好き
ですか。本当にいい風景画ですね。ブリューゲル
とルーベンスの農民画と同じくらい感激します。

そして‘タマネギ’の明るさ!あの気難しいゴッホに
この軽やかさがあったとは、という感じです。

投稿: いづつや | 2016.10.26 23:59

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