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2016.10.20

近代日本美術の煌き! 1996年(平成8)

Img    加藤卓男の‘三彩花器 爽容’(東博)

Img_0001     十三代今泉今右衛門の‘色絵吹重ね草花文鉢’(東博)

Img_0002     井上萬二の‘白磁花形花器’(東近美)

色の好みは人それぞれだが、Myカラーは緑&黄色。緑つながりは絵画ではなんといってもエル・グレコ、そしてやきものなら唐三彩とか奈良三彩、そして古九谷に及ぶ。

加藤卓男(1917~2005)はNHKのやきもの番組を熱心にみていたころよく登場した。‘三彩花器 爽容’は代表作のひとつで見度な技で日本の三彩を現代によみがえらせた。やわらかい緑がつくる模様は奈良三彩のもっているおおらかさを今に伝えるとともに現代を生きる人々の爽快な気分をも表現している。

絵でもやきものでも大きなものは特別な感動を覚える。これまで何度も楽しませてもらった濱田庄司の掛け流しの大鉢同様、十三代今泉今右衛門のこの草花文の鉢も強いインパクトをもっている。吹墨と薄墨の技法によって草花の模様が渦をまくように描かれている。十三代今右衛門の作品から受ける印象は東山魁夷の絵と似ている。とにかく特別なやきものをみたという感じでいつも心を打たれる。

白磁というと有田の井上萬二(1929~)と鳥取の前田昭博(1954~)の右にでる者はいない。ともに人間国宝に指定されている。萬二のつくる白磁の壺の形は完璧というイメージが強いが、この花形をあしらった花器も神業に近いフォルムを生み出している。

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